天皇陛下退位まで1年切る中、赤十字大会に出席された皇后さまは雅子さまに…  

カテゴリ:国内

  • 天皇陛下が退位される来年4月30日まで1年を切る
  • 皇后陛下は、雅子さまとともに、自信が名誉総裁を務められる国際赤十字大会に出席
  • 皇后さまは、会場人たちに、雅子さまをよろしく、とお伝えになったような場面も

皇后さま 名誉総裁を務める赤十字大会に

天皇陛下が退位され、皇太子さまが即位されるまで1年を切りました。
新しい時代にむけ、お住まいや儀式などの概要が決まっていく中、新しい天皇、新しい皇后が引き継いでいく行事も少しずつ見えてきました。
行事の引き継ぎは、その行事での作法、だけでなく、どのような気持ちで行事に臨むのか、心の引き継ぎも必要になってくるのです。

 皇后さまは、5月16日、東京渋谷区にある明治神宮会館で開かれた「全国赤十字大会」に出席されました。皇后さまは、日本赤十字社の名誉総裁を務められています。

また、大会には、日本赤十字社の名誉副総裁を務める雅子さま、秋篠宮妃紀子さま、寛仁親王妃信子さま、高円宮妃久子さまも出席されました。
雅子さまがこの大会に出席されるのは、15年ぶりとなります。

この式典は、全国各地の赤十字会員や関連するボランティアの代表を集め、日々精進する人たちの労をねぎらうとともに、顕著な功績のあった個人・団体を表彰することで赤十字活動の普及促進を図るものです。
今年も、13の個人と団体にその功績をたたえる「有功章」のメダルや賞状などが皇后さまから直接手渡されました。
皇后さまをはじめとする女性皇族方も、授与が行われるたびに拍手をして、受章者を称えていらっしゃいました。

以前は、皇后さまのお言葉がありましたが、年齢を考え平成21年の「赤十字思想誕生150周年」を記念して開かれた大会以降は行われなくなりました。
今年も、実践活動の報告などが行われ、終了。
ただ、皇族方が退席される際、今までとは違う光景が見られたのです。

大会の席で、皇后さまが雅子さまに…

これまでは、皇后さまが挨拶しながら退席され、そのあとを他の女性皇族方が続いて退席されるのですが、今回、皇后さまは、席から会場の客席に向かって進み、あいさつした後、後ろを振り向き、雅子さまを前に来るよう誘われたのです。
雅子さまも、いつもと違う動きに、少し驚かれたようですが前に進み、皇后さまと並ばれたのです。そして、お互い顔を見合わせ、言葉を交わした後、お二人は会場の人たちに向かい深々とお辞儀されたのです。
その光景を見た人は、今後、雅子をよろしく、と皇后さまが会場の人たちに伝えたように感じたといいます。
皇后さまにとり、最後となる全国赤十字大会で、雅子さまにお披露目と共に赤十字大会に臨むお気持ちをお伝えになられたのではないでしょうか。

そもそも、日本赤十字社と皇室、特に皇后とのかかわりには深いものがあります。
明治10年(1877年)に設立された博愛社を前身としています。
誕生当初は、戦争で傷ついた兵士などへの救護を主な活動にしてきましたが、明治22年(1888年)福島県の磐梯山が噴火し、多くの負傷者が出た際に、明治天皇の后だった昭憲皇太后が、医師などを派遣するよう命じています。これが日本赤十字社の災害救助活動の草分けとなりました。
また、昭憲皇太后は、スイスに本部を持つ国際赤十字に対し、今の3億5千万円に当たる、当時の10万円を寄付。このお金を基に作られた「昭憲皇太后基金」は、現在でも原資を切り崩すことなくその利子が各国の赤十字に分配を続けています。

皇后さまは、昭和35年、名誉副総裁となられた後は、ほぼ毎年全国赤十字大会には出席され、平成元年からは香淳皇后の跡を継ぎ、名誉総裁となられています。
来年5月には、上皇后となられる皇后さまにとり、最後のご出席となった全国赤十字大会。
出席者に向けて、これまでの活動を改めて称えるとともに、皇后と赤十字という強いつながりを改めて雅子さまに示された日となりました。

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