安倍首相は理容室と美容室とを使い分け?【リアル首相動静】

カテゴリ:国内

  • 安倍首相は「ある事情」で、理容室と美容室とを使い分けている
  • 中国・李首相の来日に“首相の並々ならぬ決意”がみなぎっていた
  •  現場でみた李首相の“意外なアドリブ力”とは

5月9日(水)安倍首相のジョークに李首相は…

この日、安倍首相は注目の日中韓サミットにのぞみました。
3首脳の共同発表で印象に残ったのは、中国の李克強首相が原稿をほとんど読まず、演説のように前を向いて話す姿でした。
関係者によると、李首相はキーワードのようなものだけを紙に記し、当意即妙に発言するスタイルのようで、話し方に力強さが感じられました。

安倍首相にとって待望の「日中韓サミット」

その後、韓国・中国との二国間会談も行い、日中首脳会談後の共同発表で安倍首相は、30年以上前の李首相の初来日にふれました。
「お互い年齢を重ね、外見は少々変わりましたが、気持ちは当時と変わらぬ若々しさで、日中関係改善への強い意欲とともに今ここに立っている」とのジョークを交えたあいさつに、李首相の反応が気になりましたが、李首相は大ウケ。
李首相は「今やわれわれの顔が変わりましたが、(当時の)記憶は変わりなく頭の中に残っている」と笑顔で応えました。

5月10日(木)日米電話会談&柳瀬氏招致でダブルコメント

北朝鮮に拘束されていたアメリカ人3人の解放などをうけ、安倍首相はアメリカのトランプ大統領と電話で会談し、北朝鮮への対応について協議しました。

終了後、記者団の取材に応じ、日本人拉致問題の解決に全力を尽くす意向を強調しました。また、この日国会で行われていた柳瀬元首相秘書官の参考人招致についても質問され「柳瀬元秘書官は誠実に答えると思うし、全てを明らかにしてもらいたい」と述べました。
外交・内政両面で難題を抱える政権の今を象徴している場面でした。

柳瀬元秘書官への参考人招致(フジテレビ放送画面より)

5月11日(金)李首相との北海道ランデブーで日中関係改善アピール

前夜に北海道に入った安倍首相は、この日、中国の李克強首相とそろって行動し、日中関係の改善をアピールしました。

トヨタの関連会社の視察では、中国国旗を手にした社員およそ450人による歓迎を受け、李首相は満面の笑顔を見せました。李首相はさらに豊田章男社長の説明に興味津々の様子で聞き入り、技術的な質問をたくさん投げかけていました。
安倍首相主催の昼食会では、当初は北海道名物のジンギスカンを味わうという案もありましたが、中国側の希望で寿司になりました。

その前後に両首脳は近くの牧場を笑顔で散策。2人が笑顔で羊の群れに見入る様子は、日中関係の改善ぶりの表れといえそうです

羊に笑顔の日中首脳

安倍首相周辺は、「両首相が長く一緒にいたことが良かった。おかげで、日中韓サミットでは硬い表情だった李首相が、最後には笑顔に変わっていた」と振り返ります。確かに、一国の首相が4日間も一つの国に滞在するのは異例のことです。
安倍首相は、最後に急きょ、李首相の出発を自ら空港で見送るという厚遇を演出し、日中関係の改善を重ねてアピール。

その後は、大急ぎで東京に戻り、夕方の「プライムニュースイブニング」に出演、内外の諸課題について語りました。

 

5月11日放送 プライムニュースイブニングより

5月12日(土)理容室で散髪。場所とタイミングにワケあり

安倍首相はこの日、散髪のため新宿の理容室を訪れました。

安倍首相の髪型はいつも変わらないように見えますが、実は「美容室」と「理容室」の両方で髪を切っています。それにはあるワケが。
首相周辺によると、その理由は気分転換に加え、美容師と理容師それぞれの業界団体への配慮があるのだといいます。散髪一つとっても、首相の場合は何かと気づかいが必要なようです。

この理容室は、小泉元首相、さらにはGHQのマッカーサー元帥も足繁く通った店。安倍首相も若手議員のころからの常連です。
以前は国会近くのホテルに入っていましたが、新宿に移転。ちなみにこの店で散髪する際は、美容室の時より刈り込んだ髪となる傾向があります。
安倍首相は、国会出席など、テレビに映る機会が増える前によく散髪しています。
しかしこのところは外交日程などで多忙だったため、なかなか散髪の時間を作ることが出来ず、伸びた前髪を後ろに流していました。

そしてこの日の散髪で、前髪をやや横に流すヘアスタイルにチェンジ。新しい髪型を気に入ったのか、週明けには髪をかき上げながら官邸を出る場面もみられました。

5月13日(日)国会に備え自宅で準備

日曜日のこの日、自宅から出ずに過ごした安倍首相。外交や加計問題などがテーマとなる翌日の衆議院予算委員会に備え、自宅に官房副長官や秘書官らを呼び、答弁の準備を行いました。
しかし、国会答弁の作成にあたる官僚らも休み返上に。「働き方改革国会」と銘打つ中、霞が関の働き方改革も忘れてはならない課題だと痛感します。

各国が北朝鮮との対話に動く中、日本が「蚊帳の外」に置かれているとの指摘も。
この1週間、安倍首相は特に米中韓3か国の首脳との意思疎通に力を入れました。
とりわけ中国の李克強首相とそろっての北海道訪問は大いに盛り上がりました。
視察や散歩の日程が大幅に伸びてしまい、危うく東京に戻る便に乗り遅れそうになり、大急ぎで空港に移動する事態になりました。
それでも、李首相のお見送りにこだわった安倍首相。
徹底した「おもてなし」を通じて、日中友好を何よりアピールしたかったのだとみられます。

 

(政治部 官邸担当 山田勇)


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