インフラ老朽化に一役。サビ取りレーザーの実力

カテゴリ:国内

  • サビ落としの新技術がインフラ延命措置として期待
  • レーザーのサビ落とし技術はどんな形状にも対応可能
  • インフラ老朽化改善だけでなく、将来的に身近なものへ使えるよう開発

劣化したインフラの寿命を延ばす新技術とは?

東京オリンピック・パラリンピックを2年後に控えた日本。
前回のオリンピックに建設された首都高も50年以上が経過し、老朽化が問題視されている。

そうした中、インフラの延命措置として期待されているのが、静岡県の塗装会社が開発したレーザーによるサビ落とし技術だ。
その名もクーレーザー。
サビだらけの板に掃除機のようなヘッドをあてると、炎のようなレーザーの光が瞬く間にサビを落とし、金属板のまっさらな面が顔を出す。
ヘッドの重さは3kgほどで女性でも簡単にサビ落としが可能だ。

レーザーによるサビ落とし技術の仕組みとは?

簡単にサビが落とせる秘密はヘッドの中にあるプリズムにある。

レーザーの光をこのプリズムで屈折させ、そのプリズム自体を高速回転させてレーザーを円状に照射し、一瞬の高温状態を発生させる仕組みになっている。
この熱でサビや塗膜を一瞬にして蒸発させて飛ばしてしまうのだ。
飛ばしたサビなどは同時に集塵機で吸い込まれるため、従来の方法よりもゴミが少ないのも特徴だ。
どんな形状のものにも対応可能で、茶色く変色した鋼材もまるで新品のように生まれ変わる。

インフラ老朽化への課題と今後

トヨコー 豊澤一晃社長:
みなさんが使っている道路、橋はサビがどんどん進行していくと、部位によっ ては強度低下を招いたりする。橋梁にとってはリスクが高い結果になるので、そこを解決していきたい。


サビによる強度低下はインフラ老朽化の課題のひとつ。
これまでに数十カ所の橋などで実証実験を実施したところ、従来の方法ではサビを取り切ることが難しかった橋梁部の雨水のたまりやすい場所や、ボルトの重なった部分に対して効果を発揮しているという。


トヨコー 豊澤一晃社長:
例えば愛着のある自動車など、身近なものが簡単にサビが落とせてまたよみがえって使えると、身近に使える道具の仲間入りができればこの業界も広がってくるのでは。


ロボットと組み合わせ、広い面積を自動で作業できるような仕組みも開発するなど将来的には、さらに身近なものへも使えるよう開発を続けていく方向だ。

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