金正恩委員長ペースに終始…南北首脳会談をポイント解説

  • 金正恩委員長ペースに終始した会談
  • 大きな成果を得たのは北朝鮮
  • あとはアメリカにゆだねるしかない

韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩委員長は、南北首脳会談を終え「完全な非核化を通じて核のない朝鮮半島を目指す」などとする共同目標が盛り込まれた「板門店(パンムンジョム)宣言」に署名した。

今回の歴史的な南北会談と「板門店宣言」について、フジテレビ報道局の鴨下編集長(元ソウル支局長)に聞いた。

金正恩委員長ペースに終始した会談

ーー両国の思いがまとまった、実現できたようにみているか?

鴨下ひろみ:
私はひと言でいって、やはり、金正恩委員長ペースに終始した会談だったと思います。

結局、朝鮮半島の非核化の問題では、これまでよりも進んだ見解は出しませんでしたし、一方で韓国側から将来的なものも含めた援助を約束通りやるという言質を取り付けた。

そういう意味で、あとはいろいろな自分の姿をパフォーマンスとして示すことによって、普通の国の指導者であることを示すことによって、韓国世論や韓国大統領そのものを味方につけた。これをもって米朝首脳会談に臨もうということで、すごく大きな成果を得たのは北朝鮮ではないかと思います。

“アメリカにゆだねるしかない”が韓国の限界

ーー今回の板門店宣言を見る限り韓国は北朝鮮に対して、経済的な恩恵を与えているのか?

鴨下ひろみ:
現時点ではもちろん与えていませんが、そういういろんな口約束をすることによって、北朝鮮を自分の側に持ってこようとしたんですが、結局は朝鮮半島の非核化止まりまでしか持ってこられなかった。

あとは、アメリカにゆだねるしかない。

そこに、韓国の限界があったということだと思います。

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