「今後はミサイルの心配なく眠れるだろう」 テレビに映らなかった会談の中身

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  • 文大統領「いつ北に行けるか?」金総書記「では、今どうぞ」・・・手をつなぎ境界越え
  • 「金与正氏は南でスター」 顔を赤らめる場面も。
  • 「必ず良い未来が来るという確信を持つようになった」

“歴史的”な南北首脳会談の中ではどんな話がなされていたのだろうか。

韓国大統領府が記者に対して会見を行った。

以下、行われたブリーフィング(要旨)の内容だ。【訳は仮訳】

文「いつ北に行けるか?」金「では、今どうぞ」

韓国大統領府:
今日、両首脳が境界線で歴史的な出会いを開始した以後から歓談まで非公開で行われた対話内容について話します。

南北首脳が初対面を果たした場面で 、文大統領は、金総書記と握手をしながら「南側へ来ましたが、私はいつごろ北へ行くことができるか?」と話をした。

これに対して、金委員長は南側に越えて来た後「では、今行きましょう」と言いながら文大統領の手を引き、当初の予定になかった境界線を越えて、北朝鮮側で写真を撮ることになった。

文大統領は儀仗隊と行列をし、金委員長と共に歩きながら「今日の伝統の儀仗隊は略式となって残念だった。大統領府に来たらもっと良い場面を見せてあげる」と話したところ、金委員長は「あ、そうですか。 大統領が招請してくださればいつでも大統領府に行きます」と答えた。

続いて儀仗隊による栄誉礼が終わって金委員長が双方の随行員と握手をした後「今日、査閲を終えて戻らなければならない方々がいる」と話した。
文大統領は「では、南北の公式随行員が全員一緒に写真を撮ったらいい」と提案して、予定になかった写真撮影が行われた。

ミサイル発射について「今後は安心して眠れるでしょう」

平和の家に移動した後、文大統領は「ここまでどうやってきたのか?」と質問すると、金委員長は「夜明けに車で出発した。大統領も朝早く出発したでしょう」と話した。
文大統領は「私はわずか52キロの距離なので、1時間くらいかかった」と答えた。

金委員長は「大統領が私たちの(ミサイルの)せいで国家安全保障会議に出席するために、未明によく眠れなかったというが、未明に起きるのが習慣になったでしょうね」と笑いながら話した。
文大統領は「今後は安心して眠るだろう」と話した。

金委員長は「大統領が、寝そびれないように私が確認する。わずか200メートルの距離がなぜ遠くに見えていたのか。なぜこんなに難しかったのか、と思った。 元々は平壌で文大統領に会うと思っていたが、ここで会う事ができてもっと良かった。 対決の象徴である場所で多くの人々が期待して見ている。 脱北者、延坪島住民などいつ北朝鮮軍の砲撃が飛んでくるかと不安を感じていた方たちも、私たちの出会いに期待を持っているのを見た。 この機会を大切にして南北間の傷が治癒されるきっかけになったらいい。 高くもない分断線を、多くの人たちが踏んで通ると、消えるのでは」と話した。

文大統領は「青瓦台から来ているが、道路沿いで多くの住民が見送りをしてくれた。 それだけ今日私たちの出会いに対する期待が大きい。 私たちの責任は重い。 今日の対面を皮切りに、平壌とソウル、済州道と白頭山に対面が続くことを期待する」と話した。

文大統領は、部屋に掲げられたチャ城山日出峰の絵を指差しながら、“左側にはチャンベク滝があり、右側には済州道城山日出峰の絵がある”と紹介した。

金委員長は「文大統領は白頭山について私よりもっとよく知っているようですね」と言うと、文大統領は「私は白頭山に行ったことがない。北朝鮮側を通って白頭山に行ってみたい」と希望を伝えた。
金委員長はそれに対し、「文大統領が来ると私たちの交通は整備されていないので不便かと思う。 平昌五輪に行った人の話では、平昌高速列車はとても良いと言っていた。 南側のこのような環境からすると、北朝鮮に来てとても恥ずかしい事態もありえる。 私たちも準備を整えて、大統領が来たら、安心してお会いできるようにする」と前向きな意見を語った。

文大統領は「今後、北朝鮮側と鉄道が連結されれば、南北が高速鉄道を利用することができる。このようなことが以前の合意書に盛り込まれているが、10年間、実行されなかった。 南北関係の流れが変わった影響だ。金委員長の勇断で、10年間途絶えていた血脈を今日また繋いだ」と評価したという。

金委員長は「期待が大きいだけに、懐疑的な見方もある。大きな合意をしておいて10年以上実践をしなかった。今日の出会いも、その結果も実践できるだろうかと懐疑的な見方もある。 短い距離を歩きながら、本当に11年もかかったのかと思った。 私たちが11年間できなかったことを、100日余りで粘り強く走ってきた。 堅い意志でともに手を取り合って行けば、今より悪くはならないだろう」と力強く語った。

「(妹の)金与正氏は南ではスター」 与正氏は顔を赤らめる

文大統領が同席した金与正氏を指し、「金副部長は南では大変なスターになった」と述べると、笑い声が上がり、金与正氏は顔が赤くなったという。

文大統領は「今日の主人公は、金総書記と私だ。 過去の失敗を鏡として、良くしていくことだ。 かつては政権の中間や末になって合意が成立し、政権が変わって実行されなかった。 私の政権は始まって1年目だ」と話した。

イム・ジョンソク準備委員長が「薄氷を歩く時に落ちないためには、速度を緩めてはいけないとの言葉がある」と話すと、文大統領は「過去を振り返った時、最も重要なことは速度だ」と返した。

金委員長は「頻繁に会うと、覚悟を強くして、再び原点に戻ることがないように。 期待に応えて、いい世の中を作ってみよう。これから私たちも十分できそうだ」と頻繁に会う方向で話が進んだ。

さらに金委員長は「対決の歴史に終止符を打つためにきたし、私たちの間にある問題について大統領と膝をつき合わせて解きに来ました。 必ず良い未来が来るという確信を持つようになった」と話したところ、文大統領は「韓半島問題は私たちが主人だ、そうしながらも世界と一緒に行く私たち民族にならなければならない。 私たちの力で率いて、周辺国がついてこられるようにすべきだ」と統一への認識を伝えた。

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