「10時間40分」の日米ランデブー…安倍首相“内憂外熱”の1週間ウォッチ

カテゴリ:国内

  • 「安倍政権もさざれ石のように」に苦笑いも
  • 日米ゴルフ外交に「胸襟を開き色んな話をした」
  • さくらは散っても「どやさどやさ」

「10時間40分」。安倍首相が訪米中にトランプ大統領とともにした時間である。

北朝鮮への対応、また両国間の溝が浮き彫りになった経済問題をめぐっても、一定の成果を手にした安倍首相。

はからずも米国の雑誌「TIME」が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に選出され、外交力に箔がついた形だ。

しかし、国内では財務省の福田次官の辞任表明で、外交の成果も微妙になってしまったとの指摘も。

今後、内政での苦境にどう対処していくのか。


4月16日(月)「さざれ石」に苦笑い

国歌「君が代」でうたわれる「さざれ石」発祥の地とされる岐阜・揖斐川町から「さざれ石」が贈られた。


千代に八千代に さざれ石の 巌(いわお)となりて・・・」「さざれ石」である。


揖斐川町の関係者は「さざれ石を受け取った政権は長期政権になる」と述べ、同席した自民党議員も、国歌にかけて「安倍政権もさざれ石のように巌となっていきますように」とあいさつ。

しかし、当の安倍首相は引きつった表情で苦笑い。

支持率下落が伝えられる中、その胸中はいかばかりだったのか。


4月16日(月)ファンキーTシャツに感激!

今年で20年目を迎える音楽イベント、大阪府高槻市の「高槻ジャズストリート」の関係者らが表敬に訪れた。

ファンキーなデザインのTシャツを贈呈されると、安倍首相はすすんでジャケットを脱ぎ、Tシャツを羽織ってポーズ。

近頃は珍しい、満面の笑みだった。


4月16日(月)王毅中国国務委員兼外交部長表敬

中国の王毅国務委員は安倍首相が入室する前、河野外相と笑顔で歓談していたが、首相入室後は硬い表情に一転。

安倍首相と王毅氏は日中関係改善に向けた思いを確認したが、王毅氏は首相の発言中に手元の瓶を開栓して水を飲み始めるなど、両氏の間の距離が垣間見える場面もあった。


4月17日(火)いざアメリカへ

日米首脳会談に臨む安倍首相は出発前、記者団に対し「北朝鮮の問題、そして経済の問題について、日米の連携を確認し、強固な日米同盟の絆を発信していきたい」と意気込みを語った。


4月18日(水)日米首脳会談 初日

安倍首相はトランプ大統領の別荘「マール・ア・ラーゴ」で日米首脳会談を行い、トランプ氏は来月にも行われる米朝首脳会談で拉致問題を取り上げる考えを明言した。

政府関係者によると、トランプ大統領は「拉致問題解決への信念を語るシンゾーの姿は美しい(Beautiful)」と述べるなど安倍首相の思いに共感した様子で、拉致問題解決に向けて「ベストを尽くす」と約束した。


4月19日(木)ゴルフ外交と共同会見

2日目の首脳会談を前に、安倍首相とトランプ大統領は 2017年11月に続き、3回目となる「ゴルフ外交」に臨んだ。

安倍首相は「3時間ほど、芝生の上で互いに胸襟を開き、色んな話をした」と語っている。

政府関係者によると、両首脳は親密な雰囲気でゴルフを楽しみ、何度もハイタッチを重ねていたということだ。

その後の共同会見で安倍首相は北朝鮮問題をめぐり、北朝鮮の非核化が実現するまで最大限の圧力をかけ続ける方針で一致したと、会談の成果を強調した。

一方で、熱い議論になったという貿易問題については、閣僚による新たな協議の枠組みを設けることで、ひとまず直接的な衝突を回避したが、会見でTPPをめぐるトランプ大統領との立場の違いも改めて浮きぼりになった。


4月20日(金)帰国後に向かったのは「研修会」

安倍首相は帰国直後、自民党の地方議員らを対象にした全国都道府県議会議員研修会に駆けつけ、講演などを行った。

安倍首相としては、こうした地方議員との交流を通じ、秋に予定される党の総裁選挙で地方票の獲得につなげる狙いもありそうだ。

安倍首相はその後、地元の県議や支援者らの会合をはしご。

山口県議会議長らとの会は、東京の夜景を一望できる高級バーで行われた。

都心のきらびやかな夜景を前に、安倍首相は何を思っていたのか。


4月21日(土) サクラはなくとも・・・

毎年恒例の安倍首相主催の「桜を見る会」。

去年は桜が咲きほこっていたが、今年はすでに葉桜に。

安倍首相は挨拶の冒頭で、行政への信頼を揺るがす一連の問題を陳謝した。

それでも、ピンクのネクタイをつけた首相は「葉桜の 賑わいありて 杯重ね」と一句詠み前向き姿勢をアピール。

元気そうに芸能人らと歓談し、お笑い芸人・今くるよさんと一緒に「どやさ」、トレンディエンジェルと一緒に「斎藤さんだぞ」の決めポーズをお揃いでとる場面も見られた。

この会には前日の「研修会」に出席した自民党の地方議員も招き、総裁選に向けたアピールの場ともなった。

4月22日(日)拉致被害者家族の心中は・・・

安倍首相は拉致被害者の家族らと面談し、トランプ大統領に対し、米朝首脳会談で北朝鮮に拉致問題解決を強く迫るよう求めたと、日米首脳会談の成果を報告した。

これに対し、拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表は「ようやく何とか光が見えそうだ」と評価。

安倍首相は「拉致問題を安倍内閣で解決する決意だ」と強調した。

(フジテレビ 政治部総理番記者 山田勇)

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