「利用者は楽に、企業は購買行動の“見える化”に」QR決済に各社が続々参入する理由

プライムニュースα
カテゴリ:国内

  • 楽天、LINE、NTTドコモ、KDDIが参入表明。メガバンク3行も規格統一の検討開始
  • 導入コストが小さく、決済時間も大幅に短縮
  • データ蓄積で購買行動の“見える化”

楽天やLINE、そしてNTTドコモやKDDIが参入を表明・検討している“QR決済”。
日本のメガバンク3行も“QR決済”の規格統一に向け検討を開始した。 
なぜ今、空前のブームを迎えているのか。 

「東京ガールズコレクション」

TGCでも活用

多くの若い女性たちを魅了する国内最大級のファッションイベント、「東京ガールズコレクション」。 
 
「プライムニュース α」が注目したのは、会場内のオフィシャルグッズを扱う売り場の“支払い方法”だ。  
女性客は商品を手に取ると、“スマホ”を片手にレジへ進み、支払額の右側に表示されたQRコードをスマホで 読み取り、支払いが完了。

「Origami Pay」用いたQRコード決済

これは、「Origami Pay」というアプリを用いた「QRコード決済」で、QRコードを読み込むことで、代金が登録したクレジットカードや銀行口座から引き落とされる“キャッシュレスサービス”なのだ。

利用客は、「凄く早かったです。現金出すよりも楽だしクレジットカードを出すよりも楽。だいたい携帯を手に持っているので」と話す。

大きな特徴は、主に3つ。
QR決済の場合、レジに行って支払いが完了するまでにかかる時間はわずか20秒。  
現金で払った時と比べると、半分の時間で済み、大幅な時間短縮となる。

さらにQR決済は、新たな専用の決済端末を店舗に設置する必要がないため、導入コストが小さく、中小企業なども気軽に取り入れることが可能になる。 

そして加盟店が最も期待を寄せるQR決済の特徴は、顧客の購買行動の“見える化”だ。 
購買データを蓄積し、その資料を分析することで、効果的な割引などのサービスを提供出来るようになり、まさに「次の販売ステージ」へと進むことが可能になるという。

顧客の購買行動の“見える化”

「Origami Pay」は、おととしにサービスを開始し、わずか1年でローソンやLOFT、ケンタッキーフライドチキンなど、約2万店舗が参加している。 

そのメリットを活かし、早くも結果につなげているのが、神奈川県茅ヶ崎市にあるゴルフ練習場「チガサキフラワーゴルフ」。  
QR決済導入後、わずか1年で客数・売り上げ共に10%以上上がったという。 
 
チガサキフラワーゴルフ・小島一男社長は、「来場頻度を見られることが非常に参考になります」 と勝因を語る。
 
「Origami Pay」と独自の分析システムを用いて会員の来場データを分析。
ただやみくもに割引を行うのではなく、曜日ごとに割引率を変化させるなど、ロスなく、多くの客を呼び込むことに成功したという。

スピード感と統一規格

origamiマーケティング部の古見幸生ディレクターは、「キャッシュレスで現金管理コストがなくなり、運営する方にとってもメリットがある。ウィンウィンの関係はキャッシュレスで作れることを確信している。 今後どう広がっていくか。スピードを持てるか。それに尽きる」 と話す。

津田塾大学の萱野 稔人教授は、「QR決済にものすごく期待している。店舗にとっての導入コストが安く日々の手数料も安く抑えられるので広がる可能性を持っている。一方で、様々なアプリが乱立してしまうと逆に混乱させて使いづらくなる恐れもある。できるだけ早く規格を統一して、汎用性の高い仕組みを作れば一気に広がる可能性があると思う」と指摘する。

(「プライムニュース α」4月20日放送分)

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