納豆嫌いはもはや過去の話。関西人が最近、納豆を好きになったワケ

【のぞき見!リアル とくキュウ】なぜ今?納豆消費が過去最高

カテゴリ:暮らし

  • 消費額が去年、過去最高を記録
  • 納豆嫌いが多いとされる関西でも購入額が増加
  • 人気の理由は健康志向の高まり

「美味い・安い・ヘルシー」と三拍子揃った食品である「納豆」。

消費額が去年、過去最高を記録し、今年はこれを上回る勢いとなっているという。さらに、納豆を使ったアレンジレシピを語る人もいるなど、1世帯当たりの購入額も上昇している。

東京・銀座にある、納豆の生産量日本一を誇る茨城県のアンテナショップにはたくさんの納豆が並び、その納豆を買い求めに多くの人が訪れる。人気の商品は「そぼろ納豆」という、切り干し大根が入った納豆。他にも、おなじみのわら納豆や、舟形の容器に入った舟納豆など、約70種類と豊富なラインナップが並ぶ。

なぜ今、こんなにも納豆が人気なのか?
その理由を調査すると、納豆に関する意外な事実が見えてきた。

納豆嫌いが多いとされる関西でも購入額が増加

納豆嫌いが多いと言われてきた関西。その関西でも上のグラフのように1世帯当たりの購入額が、ここ2年で500円近く上昇している。

実際、大阪市内のスーパーを訪れると、入ってすぐのところに、10種類以上の納豆が並ぶ特売コーナーがあり、お客さんが続々と納豆を買っていく。

また、大阪には納豆の専門店もあり、味噌、のり、タマネギ、イワシのけずりぶしなど9種類のトッピングに、大粒、小粒、ひきわりから選べて、合計27種類の納豆が楽しめる。

大阪の街で話を聞いてみると、「納豆一家なんで、めっちゃ食べます」「うちの孫なんか、ものすごく好きやもんね」といった声があり、納豆好きの人が増えてきたようだ。

さらに聞き込みを続けると、「最近、納豆を好きになった」という共通点が浮かび上がった。

関西の人たちが最近、納豆を好きになった理由

なぜ、関西の人たちは最近、納豆を好きになったのか?

全国納豆協同組合によると、元々、納豆は寒い地域で冬の貴重なタンパク源として食べられていた保存食。一方で、冬でも比較的温暖で、魚なども豊富にとれる関西では根付かず、いわば食わず嫌いの状態だったという。

大阪で納豆工場を続けてきた人に話を聞くと、50年ほど前には、大阪に納豆工場はほとんどなく、売上も伸び悩んでいたが、今ではお歳暮などの贈り物に納豆を買っていく人も多いそうだ。そこで作られる納豆はすべて大阪の工場で、手作業で作っているという。

最近では「体にいいから食べる」という声が多く聞かれ、健康志向の高まりが関東・関西を問わず、人気が広がっている理由のようだ。

新たに発見された免疫力の高い納豆菌「S903」

納豆には、大豆に元々含まれるたんぱく質、食物繊維やカルシウム、ビタミン類が豊富に含まれる。

そんな中、納豆業界最大手、茨城県水戸市にあるタカノフーズは最近、「S-903」という新たな納豆菌を発見した。

この納豆菌を使った商品「すごい納豆 S-903」を今年3月に発売、9月末時点で約3000万食ほど出荷しているという。この「S-903」はタカノフーズが保有する納豆菌の中で903番目に見つかったもので、免疫に対する機能性が従来の納豆菌よりも1.5倍高いことが分かっている。

つまり、免疫力の高い納豆菌なのだ。

共同研究者でもある中部大学の林京子客員教授は、「S903」の免疫力の高さを次のように説明している。

「納豆菌は口から投与されますと、腸管に到達する。外からすぐに入ってくる病原体に対する攻撃力を高めるということになります。納豆菌の中でS903株を用いますと、他の納豆菌に比べて約1.5倍、その効果が期待できます」

研究段階ながら、インフルエンザの抑制にも効果を発揮する可能性があるという。まだ研究は道半ばだが、その糸引く魅力から目が離せない。



(『とくダネ!』【のぞき見!リアル とくキュウ】12月5日放送分より)