9000万円超の賠償金も…広がる「自転車保険」の加入義務化

プライムニュース イブニング
カテゴリ:国内

  • 多発する自転車事故。小学生にも9521万円の高額賠償命令
  • 広がる自転車保険の“義務化” 埼玉県や金沢市でも4月から
  • 「自転車保険の存在を知らない人はまだまだ多い」

4月9日、札幌市で起きた自転車のひき逃げ事件。
近くに住む7歳の男の子が、買い物を終えて歩道に走り出たところで自転車と衝突した。男の子は転倒し、左足を骨折する重傷を負い、自転車に乗っていた男は逃走している。

多発する自転車の事故を受けて、番組では、いつ事故が起きてもおかしくない“自転車密集地帯”を取材した。

ラッシュ時に自転車が道路を埋め尽くす

千葉・市川市 通称“北京通り”

千葉県市川市で3つの駅が隣接し、朝のラッシュ時には自転車が道路を埋め尽くす通称“北京通り”。

歩行者は、一斉に走り出すおびただしい数の自転車を避けながら歩いている。中には不安げにキョロキョロと確認しながら歩く小学生の姿も…

利用者に話を聞くと
「3歳の娘の手を引いて歩いているので凄く怖い」
「急いでるから自転車で、歩行者の方がちょっと邪魔になっちゃうというか、そんな時にぶつかりそうになる」
「歩行者と自転車なら、自転車の方が罪が深いかなと」
など“いつ接触事故が起きてもおかしくない”との不安の声が聞かれた。

自転車事故の賠償金が高額化

通勤・通学の手段として利用する人も多い自転車だが、不注意や携帯電話の「ながら走行」などにより、歩行者と衝突して重大事故につながるケースもある。その場合の賠償金が、高額化している。

2008年には、神戸市で、自転車に乗る小学生が女性(62)に衝突した事故で、9521万円の賠償を命じる判決が出された。加害者が子供でも、親が監督責任を問われる可能性があるのだ。
このような自転車事故による高額な賠償金の事例は、後を絶たない。

全国に広がる「自転車保険の義務化」

神戸での高額な賠償金事例を受け、全国的に自治体が「自転車保険」の加入を義務付ける動きが加速。

2015年10月には兵庫県、2016年7月には大阪府、同年10月には滋賀県、2017年10月には鹿児島県名古屋市で、自転車保険の加入を義務付ける条例が施行された。

埼玉県石川県金沢市では、4月から保険加入の義務化がスタートした。

賠償責任補償「最大2億円」も…普及に課題

では、自転車保険にはどのようなものがあるのだろうか?

取材した都内の自転車店には、自転車保険のポスターが張られていた。ここで扱う保険は、月々170円の保険料で、最大2億円までの賠償責任補償が受けられるというもの。

さらに、全国の自転車店で、正規の整備点検を受けた際に貼られる「TSマーク」に付帯した賠償保険などがあり、こちらは最大限度額1億円の賠償責任補償が含まれている。 

自転車店の店長に話を聞くと、
「自転車に関する保険があるのかどうか、知らないお客さまもまだまだ多い」のだという。

周囲に注意を払い、安全な走行を心掛けて事故を起こさないことが第一だが、自転車保険の認知を広めるとともに、加入者には、保険の契約状況を確認してほしい。

(「プライムニュース イブニング」4月13日放送分より)

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