住みやすい街を見つけるポイントは?「転入超過」になる街のヒミツ

カテゴリ:暮らし

  • 「転入超過」とは、出ていった人より入ってくる人の方が多いこと
  • 転入超過で注目の街は調布市
  • 調布市は鉄道地下化と新スポットができたことで街が活性化した

「転入超過」で注目の街は調布市

住みたい街ランキングには毎年、吉祥寺や恵比寿、横浜などとおなじみの街が並んでいる。

しかし実際に住む街はどんな街が適しているのだろうか。

今回のキーワードは「転入超過」。

出ていった人より、入ってくる人の数が上回っていることを意味する言葉だ。


今年1月に総務省が発表した「人口移動報告」によると、東京都内で「転入超過数」が多かった街のトップ10はこちら。

【転入超過が多い自治体(都内・2016年)】
1位:世田谷区
2位:中央区
3位:大田区
4位:板橋区
5位:杉並区
6位:港区
7位:品川区
8位:調布市
9位:葛飾区
10位:墨田区

(総務省「住民基本台帳人口移動報告」より)

世田谷区や大型マンションの建設が続く中央区などが並ぶ中、23区以外で唯一ランクインしたのが、8位の調布市。

新宿駅から調布駅までは快速で29分、特急だとわずか15分の、人口23万人の緑豊かな街だ。


この調布市、2014年は転入より転出の方が多かったが、2015年には転入が上回り、2016年は倍近くにまで増加している。

調布市の転入超過が多いワケ

住まいと街の専門家・中川寛子さんによると、調布市の転入超過数が多い理由は大きく以下の2つだ。

理由①【鉄道地下化&新スポットによって街が活性化】

渋滞解消などを目的に、元々は地上にあった調布駅とその前後の線路を地下に移し、その工事が2年前までに終了。

跡地の開発で、9月29日には大型ショッピングモール「トリエ京王調布」がオープンした。
11スクリーンもある大型シネコンが中にあり、オープン直後の土日は大盛況だったということだ。


これを中川さんは「新しいスポットができ、街が活性化するという期待感が、調布市への人口の流入を促した大きな要因」と分析している。


理由②【駅の近くに病院があり、公共施設も駅周辺に集約】

調布市民が対象のアンケートによると、約8割の人が調布市に住み続けたいと考えていることが分かっている。


理由は住みやすさ。

調布駅から徒歩3分の場所に病院があり、市役所などの公共施設も駅周辺に集約されていて、とにかく便利なのだ。

また、大学がいくつもあり、常に新しい人が出入りすることから、街自体が変化に対して適応能力が高くなり、住民のニーズに答えた新しいサービスが起こりやすいと、中川さんは指摘する。

転出をさせない取り組みをしている町田市

東京都内では調布市以外にも、「転入超過」で注目の街がある。

0~14歳の子供の転入超過ランキングで3位にランクインした町田市だ。

【0~14歳の転入超過数】
1位:さいたま市(1339人)
2位:札幌市(1043人)
3位:町田市(808人)

月額2000円でこども園まで子供を送迎してくれるサービスや、自然の中で子供たちが「やってみたい」を体験できる、火を使ったり工具を使った遊びもできる公園がある。

さらには、おしゃれなカフェや本格的な音楽スタジオが完備された児童館があるなど、市をあげて、街から転出させないための様々な取り組みをしているのだ。


今まさに引っ越しを考えている方は「住みたい街ランキング」ではなく、「転入超過」に注目して、住む街を選んでみるのもいいのかもしれない。


(『とくダネ!』【木曜のおぐら家】10月5日放送分より)

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