絶対に騙されない! 特殊詐欺の最新手口とは 

【のぞき見!リアル とくキュウ】増え続ける特殊詐欺

カテゴリ:暮らし

  • 還付金ではなく“払い戻し”という言葉にも注意
  • 捜査員を装って詐欺に来る例もある
  • 最新の仮想通貨を使った詐欺にあった人も

増え続ける特殊詐欺

振込詐欺など電話やメールを用い、顔を見せずに相手を騙す特殊詐欺。

「特殊詐欺」の認知件数は14151件(2016年度)と中々減る事がないどころか、増え続けている現状だ。被害総額は400億円にも上る。

警戒しているのに騙される、巧妙化した新たな手口とは。


70歳の和子(仮名)さんは特殊詐欺の1つ「還付金詐欺」に遭ってしまった。

騙し取られたという額は、30万円以上。

和子さんは「考えられないです。いつも還付金、還付金、ってここに、頭にあったんだけど」と騙されたことを信じられないと話す。

特殊詐欺の中でも、特に増加する還付金詐欺。医療費を払い戻すと騙し、お金を振り込ませるものだ。

散りばめられた罠

年金で暮らす70歳の和子さんは、日ごろから還付金詐欺については注意していた。

96歳の母親から毎日毎日『還付金はないですからね。詐欺ですからね』と言われていたという。

始まりは先月末、自宅にかかってきた1本の電話。

相手は「社会保険事務所のナカタ」と名乗る男で「高額医療費の“払い戻し”の返答がされていません。申請はされましたか?」と話してきた。


「医療費の払い戻し」という言葉。夫の入院費など、医療費に心当たりがあった和子さんは「還付金」という言葉が出てこなかったため、とっさに詐欺だとは、判断できなかったという。

しかも、およそ2万円の「払い戻し」を受けるための申請期日が迫っていると急かされる。

そして「もう期日がないので、お近くの銀行を指定して頂ければ銀行の方へ振込みできますがどうなさいますか?」と言われた和子さんは『じゃあ◯◯銀行◯◯支店を』と指定してしまった。

しかし、振り込まれるはずのお金を、なぜ和子さんは振り込んでしまったのか?

最初の電話の直後、銀行のオオタニと名乗る人から電話があり、ATMがあるのでそちらの方へお願いしますと連絡が入った。

そして携帯電話を持って、“指定のATM”に向かうよう指示を受けた。そこは窓口のない場所だった。

その場で「操作方法を案内する」と、銀行のコールセンターへ電話するように指示され、ここからは、電話の相手は3人目となる。

それぞれ、専門の担当者を登場させることで、信憑性を高める罠だったのか。


和子さんは「今から番号言うので、その通りに従ってください」とコールセンターのオオタニと名乗る人間から矢継ぎ早に指示をされ、画面を見る暇がなかったそうだ。

「電話片手に一生懸命押していた。」と和子さんは話すが、言葉巧みに誘導され、5分ほどATMを操作すると、気づけば手元には33万8000円を振り込んだ明細票があった。

その時点で和子さんはおかしいと初めて気がついたが、すぐに警察に被害届を提出したが、お金は戻ってきていない。

騙されたお金は、医療費として貯めていたお金。

和子さんは「年金暮らしの私にはこれでも貴重な金額なのに…」と嘆く。

“振り込ませない”振り込め詐欺

銀行などが対策を強化する中、「振り込まない」形での、特殊詐欺も増えているという。

特に今年、上半期に急増したのが、コンビニなどで買える、電子マネーを悪用したもの。
カードに記載された番号をネット上で入力することで、買い物などができる電子マネー。

これを使い、「有料サイトの料金が未納です。料金は電子マネーで支払ってください」などと、嘘の連絡をして、カード番号を教えるように指示をするという。


一方、都内で1 人暮らしをする75歳の石川美代子(仮名)さんは、現在患っているガンの治療費として蓄えた、およそ80万円を騙し取られた。

先月下旬、千葉県警のムラタを名乗る男から電話がかかってきた。

「千葉県警のムラタです。そちらに捜査員を向かわせますので、事件の捜査にご協力を」

警察を名乗る電話の20分後、警察手帳らしき物を持った男が2人、直接家にやってきたという。

その2人の男は「詐欺事件に、息子さんが加担している疑いがあります。資金が、お母さんの口座に振り込まれる可能性があるので調べさせて下さい」と話した。


石川さんは「よく聞いたらおかしいっていえばおかしいんだけど、結局こちらは捜査員っていう言葉を信じちゃってるからキャッシュカードを渡した」と予想だにしない話に、気が動転してしまったそうだ。

そして訳も分からず、キャッシュカード6枚を手渡してしまう。

そして、男たちからは「捜査中なので息子さんには連絡をしないで下さい」告げられた。

詐欺だと気づいたのは、この5日後、手元に残った通帳で、お金をおろしたその時。

20万円を皮切りに、合計80万円以上が引き出されていたのだ。

石川さんも警察に被害届を提出したが、お金はまだ戻ってきていない。

仮想通貨を使った詐欺も


インターネットを通じて電子的に取引される、いわゆる「仮想通貨」。

ネットの詐欺に詳しい吉田弁護士の元にも最近、相談が多く寄せられていると言う。

吉田弁護士は「インターネットやSNSを通じて、新しくできる仮想通貨に投資を促す詐欺は増えていますし、10倍100倍になると大げさな言い方をしているので詐欺と言えます。」と注意をうながす。

この詐欺では、今後流通する仮想通貨を今の内に買えば価値が何百倍にもなるなどと謳ったり、セミナーで「必ず儲かる」「配当がつく」などと強調して投資を促すそうだ。

しかし、儲かるどころか支払ったお金すら戻ってこないというケースも多いということで注意が必要だ。


この仮想通貨の購入トラブルは国民生活センターも注意を呼び掛けている。

仮想通貨に関する相談件数は2014年に194件だったが、去年は634件になり、その中でも60歳以上の人からの相談が51.6%と半数以上を占めている。

国民生活センターもこの詐欺は注視していて、今年4月の法改正で、登録業者でなければ仮想通貨と円の交換サービスが行えなくなったため、仮想通貨交換業の登録業者かどうか確認すること、「必ず儲かる」という言葉を鵜呑みにしないこと、仮想通貨の特性や実体、契約内容が分からなければ、契約しないことを注意喚起している。


(『とくダネ!』【のぞき見!リアル とくキュウ】9月18日放送分より)

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