「串カツ田中」新入社員ばかりの店舗オープン…その狙いは

カテゴリ:国内

  • 新入社員たちは全員、将来有望な店長候補生
  • 狙いは離職率が最も高いとされる飲食サービス業の定着率アップ
  • 新人をしっかりと研修してくれる会社には人が集まり、店の成長につながる

新人ばかりの「研修センター店」

11日、東京・日本橋にオープンした「串カツ田中」の新店舗。
通常の店とは、少し違う。

研修センター店、つまり、新入社員の研修所でありながら、お店でもあるという、新しいスタイルの店舗なのだ。

初めてのオーダーに、威勢のいい掛け声。
ここで働く元気な店員12名は、全員が新入社員。
ほぼ満席となった店内では、オーダーを間違えたのか、ビールを持ってうろうろする姿も見られる。

そんな新入社員たちを指導するのは、若くして各店舗の店長を務めた経験豊かな先輩社員。
この店では、社員の成長をお客様に見守ってもらう代わりに、ドリンクの多くを216円に価格を下げて提供。通常、430円の生ビールも、ほぼ半額。

来店した客は、「安く飲める、それが一番うれしい!こんなこと言って大丈夫かな」、「とても初々しくて、いいんじゃないですか」と話した。

新入社員は全員"店長候補生"

なぜ、串カツ田中は、あえて新入社員ばかりの店をオープンさせたのか。

この新入社員たちは全員、将来有望な店長候補生。
全国1,000店舗展開を目標に、急速に店舗拡大を進める串カツ田中にとって、店の経営を任せられる社員の育成は、まさに成長戦略の要。

串カツ田中 石川一希研修センター長(28)は「1,000店舗達成するためには、人員の確保が重要になってくる。新入社員の離職率低下が、まず第一の目的」と話す。

新入社員の3年以内の離職率が最も高いとされるのが、宿泊業や飲食サービス業。
3年以内に、2人に1人は離職しているのが現状だ。

「新人をしっかりと研修してくれる会社」

そこでスタートさせたのが、この研修センター店。

先輩とコミュニケーションを取りながらの実践研修で、現場に出たときに自信につながるスキルを身につけ、新入社員の定着率を上げていきたい考え。

串カツ田中 新入社員の寺島 亜里紗さん(22)は、「切磋琢磨しあいながら、同期との絆も深まるし、先輩が常に気にかけてくれたり、優しくしてくれるので相談しやすい」と話した。

経営コンサルタントの森田章氏は、「新入社員にとっては、一緒に苦労した仲間ができるので現場に配属後も孤独にならないというメリットがある。一方、企業側にとっても、新人をしっかりと研修してくれる会社ということで人が集まってくる。人が集まると店長候補が集まり店の成長につながる」と双方にメリットがあるとしている。

(「プライムニュースα」4月11日放送分 動画はこちら)

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