“進化”するシェアオフィス 新たな事業はここから始まる?

  • 東京ミッドタウンに新しいシェアオフィスが誕生した
  • 街で聞くと、一般の人のシェアオフィス利用経験は少ない
  • シェアオフィスで新たなコミュニティが作られれば、さらに進化しそう

進化するシェアオフィス

おしゃれなカフェ風のワークラウンジに、コンシェルジュが対応する受け付け。

通路を奥に進むと、そこには、ガラスで仕切られた、大小さまざまなオフィススペースがあった。

さらには一人で利用ができる場所も用意されている。

このオフィスは、東京・赤坂の東京ミッドタウンに、三井不動産が4月9日にオープンする、「ワークスタイリングFLEX(フレックス)」と名付けられた、法人向けのシェアオフィスだ。

完全個室のオフィススペースが、1日1席単位1万3000円から借りられるほか、仕切りの壁を取り払うことで、広さや人数の変更にも柔軟に、まさにフレキシブルに対応出来る“進化形シェアオフィス”だ。

利用を検討しているという女性は「プロジェクトチームとして、部屋にこもって集中して仕事ができるような環境を、自分の会社で取るのはなかなか難しいです。チームの人数が増えたり減ったり、柔軟に対応が出来るのがいいなと思います」と使い勝手の良さを前向きにとらえている。

ターゲットは外資系企業やベンチャー企業

三井不動産が狙う利用者のターゲットは、最寄り駅の六本木を中心とした外資系企業や、ベンチャー企業。
海外企業の日本進出の拠点としてのニーズも想定しているという。

海外企業との仕事も多いという男性は「海外から協業でご相談という話がある場合は、長くても半年ぐらいの期間ですが、そういう単位で借りられるのは非常にありがたい」と利用への意欲を語る。

このオフィスを展開する三井不動産のワークスタイル推進部・岡元隆徳氏は「スタートアップも含め、ビジネスの増殖するスピードが速いです。ビジネスのスピード感、多様性をサービスとして可能にしたい」 と説明する。

利用をしたことがある人は少数派?

実際にシェアオフィスを利用したことがある人に話を聞くと、IT業の40代の男性は「効率的に仕事をすることを考えると、よく行く出張先の近くにシェアオフィスを用意して仕事の効率を上げるというイメージで使っています」と利用する意義を語る。

仕事相手との会議で使ったという30代の会社員は「メーカーの人と会議で使いました。色々と場所が選べたり、用途で広さを選べたり、会社で会議室が空いていない時にシェアオフィスを選んで使っていいなと思いました」と話した。

他にも新入社員の研修のために使ったという30代の女性会社員も。

一方で、利用したことがないという女性も「身近にあれば使いたい」と話すなど、シャアオフィスが身近にあれば使いたいという声が聞かれた。

しかし、実際にシェアオフィスを使ったことがあるという人はまだまだ少なかった印象だ。

前述のミッドタウンのシェアオフィスを見学し、オープンしたら入ることを検討しているというNews Picksの最高コンテンツ責任者・佐々木紀彦さんは、
「いい気分転換になるということと、集中して仕事ができるということで、ベンチャー企業の方が使うことが多いそうですね。
ベンチャー企業は毎月のように人が増えて行くんですね。そういった場合にこういう柔軟な形で人が入れる環境があるということは、企業にとって凄く役立ちます」
と企業にとっての利便性もあると話す。

また、他企業とのコミュニケーションを密にできるという点も魅力だと分析する。

「大企業同士だったり、大企業とベンチャー企業だったり、そこで新たなコミュニティが産まれ、新しい事業が産まれてくるようになると、このシェアオフィスという環境はさらに進化して行くと思います」

一方で、日本でシェアオフィスが海外に比べて浸透していない理由については、
「やはり会社への帰属意識が強いということにあると思います。
ただ今後副業が増えてくると、普段は企業で働いて、副業の時はシェアオフィスを利用する、二つの職場を持つような方が増えると、新たな化学反応が産まれやすくなるのかなと思っています」
とシェアオフィスの未来を語った。

ビジネスの多様化に伴い、シェアオフィスの進化は今後も続きそうだ。

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