「骨折ドミノ」にご注意!カルシウムだけでは骨は強くならない 

カテゴリ:テクノロジー

  • 骨折ドミノの原因の一つが「骨粗しょう症」
  • 骨を強くするためには3つの栄養素が必要
  • 西日本より東日本の方が骨折率が低い理由

患者数は推定1300万人と言われる「骨粗しょう症」。
これに関連して「骨折ドミノ」という危険性も指摘されている。

「骨折ドミノ」とはどのような状態を指すのか?
また、骨折ドミノを起こさないためには、骨の健康をどのようにして保てばいいのか?

骨の健康を保つための方法を探った。

高齢者の骨折の事例

たとえば、こちらは80歳の女性が左ひじを骨折した際のレントゲン写真。

歩いていた際につまずいて転倒。手をついた時の衝撃で骨折したのだという。

レントゲン写真を見ると、太い骨にもかかわらず、衝撃に耐えられなかったことが分かる。

こちらは、87歳の女性が手首の骨に亀裂が入ってしまった際のレントゲン写真。

階段をゆっくり降りていたが、足を滑らせ、とっさに手をついた瞬間、骨折したのだという。


こちらは、70代の女性が背骨を骨折した際のレントゲン写真。

折れる前と比べると、背骨の一部が圧迫されたようにつぶれていることが分かる。

骨折の原因は不明。
この女性は日常生活で痛みを感じ、検査したところ、骨折していたという。
これがいわゆる、「いつのまにか骨折」だ。

骨折は10月頃から急激に増える

実は骨折は、寒くなる10月頃から急激に増えると言われている。

その理由を、健康院クリニックの細井孝之院長は次のように説明する。

「確かに冬は骨折が多いんですよね。関節が硬直してあまり動かないとか、つまずきやすいとか、いろんな要因で転倒自体が多いのではないかと思います」

「骨折ドミノ」の危険性

骨折に加えて、注意が必要なのが「骨折ドミノ」だ。

「骨折ドミノ」とはどのような状態を指すのか?
全国ストップ・ザ・ロコモ協議会の林承弘副理事長は次のように解説する。

「骨折ドミノっていうのがありまして、いったん手首を骨折しますよね。すると反対の手首、あるいは肩とか、あるいは背骨とか、そういったところを折ってしまうドミノ現象っていう。
他の骨折を2倍3倍と起こしてしまう」

骨折ドミノの原因の一つが「骨粗しょう症」。

通常、骨は密度が高く、詰まった状態だが、骨粗しょう症になると、骨の中がスカスカになる。

この状態で一か所でも骨が折れると、体のバランスが崩れ、転倒しやすくなり、「骨折ドミノ」を引き起こすのだという。

骨を強くするためには3つの栄養素が必要

森本さやかアナウンサー:
皆さん、骨を丈夫にしようと思うと、カルシウムだと思いませんか?
でも、カルシウムだけだと骨は強くならないんです。他にも必要な栄養素があります。

国立健康・栄養研究所の石見佳子シニアアドバイザーによりますと、骨粗しょう症に重要と言われる栄養素は3つあって、まずは、「カルシウム」で牛乳が必要になってきます。

つづいて、「ビタミンK」は骨の形成を促進するもので、納豆に多く含まれています。

3つ目の「ビタミンD」はカルシウムの吸収を促進するもので、サンマ、鮭、干ししいたけなどに多く含まれています。

「カルシウム」に「ビタミンK」と「ビタミンD」があって、骨は強くなるんです。

西日本より東日本の方が骨折率が低い

骨粗しょう症に関する、ある調査結果が話題になっている。

骨粗しょう症が進むと生じやすい股関節付近の「大たい骨」の骨折。
この大たい骨の骨折に関して、近畿大学や大阪医科大学の研究グループが40歳以上の患者を都道府県別に集計したところ、東日本と西日本を比べると、骨折の発生率の差は最大でなんと2倍もあった。

森本:
都道府県別の40歳以上女性の大たい骨骨折の発生率に関する調査結果では、東北は骨折の発生率が低く、東日本より西日本の方が骨折率が高いことが分かっています。

東北地方で話を聞いたところによりますと、ビタミンDが豊富なしいたけ料理が家庭によく出てくる。
さらに、郷土料理の「納豆汁」や「ひっぱりうどん」には大量の納豆が入っている。

とくに納豆の消費が西日本より東日本の方が多いのが、骨が強い要因なんじゃないかと多くの専門家が話しているということです。
また納豆の中でもひきわり納豆の方がビタミンKがより含まれているという。

小倉:
秋田はひきわり納豆だからね。ひきわりが圧倒的に多い。

森本:
納豆以外では、パセリとかシソ、モロヘイヤにもビタミンKが多く含まれています。

小倉:
ただねぇ、納豆と同じ分量は取れないよ。シソだけそんなに食べられないよね。

(『とくダネ!』10月19日放送分)

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