CV-22到着時、横田にコンバットタロンⅡ特殊作戦機

特殊作戦用オスプレイを横田で出迎えたのは、日本以外に進出するのに必要な特殊作戦機

カテゴリ:国内

  • CV-22B特殊作戦用オスプレイ、横浜を経て、横田着
  • CV-22Bと同じ部隊に所属する特殊作戦機コンバットタロンⅡが横田で“出迎え”
  • CV-22Bの日本以外での訓練は、米韓共同演習か

特殊作戦用オスプレイ5機到着

4月4日に横浜に車両運搬船で到着した米空軍の特殊作戦機CV-22Bオスプレイ5機は、5日午前、横田基地に到着した。5機で沖縄の米空軍第353特殊作戦群の第一分遣隊を編成するという。
来年配備予定だったCV-22Bの配備は前倒しされ、今夏となり、正式配備の前の数か月、日本以外の周辺エリアで訓練するという。

CV-22Bは、沖縄の海兵隊のMV-22と異なり、機首に地形追随レーダーを装備し、山岳地帯で、コウモリのように、稜線や樹木、建物などの障害物に接触、衝突をギリギリに避けて、敵に見つからないよう低く飛ぶ。

そして、敵地に特殊部隊の隊員や装備を送り込み、また、回収することも出来るといわれる。
有事の際、敵に囲まれ孤立した民間人をひきあげたり、災害で、孤立した地域の人々の救出したりするにも適した機体かもしれない。

コンバットタロンⅡの“スヌーピーノーズ”

CV-22Bが、横田基地の駐機場に5機並んだ際、その傍らには、米空軍の輸送機、C-130Jスーパーハーキュリーズが並んでいたが、その並びに、1機だけ機首の形状が異なる機体があった。
通称、スヌーピーノーズと呼ばれるそれは、上記の第353特殊作戦群所属のMC-130HコンバットタロンⅡ特殊作戦機である。
つまり、到着したばかりのCV-22Bと同じ部隊に所属する。

コンバットタロンⅡの機首の形状が、C-130輸送機と異なっているのは、地形追随レーダー、さらに、その下向きの出っ張りに、赤外線センサー等を装備し、CV-22B同様、山岳地帯でも障害物を避けながら、低空を飛行。
さらに機体の後方には、発射された敵対空ミサイルの赤外線センサーにレーザーを発射して妨害するDIRCM(参照:下写真)も装備している。

コンバットタロンⅡ自身も、パラシュートを身に着けた隊員を後部のドアから降下化させることができる。
そして、主翼の下には、小さな風車を付けた空中給油用のホースの引き出し装置があった。コンバットタロンⅡは、CV-22Bへの空中給油も任務の一つである。

5日現在、MC-130HコンバットタロンⅡが、なぜ、同じ部隊に所属することになるCV-22Bを、まるで出迎えるように横田基地にいたのかは分からない。
だが、CV-22Bの能力を最大限に引き出すためにはコンバットタロンⅡの存在は欠かせない。日本以外での訓練のため、長距離の飛行が必要だとすれば、MC-130Hの横田飛来は、平仄が合っているのかもしれない。
折しも、韓国では米韓合同演習「フォール・イーグル」が続いている。

今月は南北首脳会談、来月には米朝首脳会談も視野に入っている中で、CV-22BとコンバットタロンⅡが横田に揃ったということは、言葉にせず、見せつける駆け引きの一環かもしれない。

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