女神が嫉妬する…土俵が“女人禁制”の理由

カテゴリ:話題

  • 土俵の“女人禁制”の理由は相撲の歴史にあった
  • おかみさんも土俵に上がれない
  • 2000年には太田房江元知事が優勝力士に知事杯を手渡そうとするも協会側が拒否

「おかみさんも土俵に上がれない」“女人禁制”の歴史

大相撲春巡業で挨拶の途中に突然倒れた多々見舞鶴市長を土俵上で救命措置した女性に対し、行司が「女性は土俵上から下りてください」とアナウンスした今回の問題。

そもそも、なぜ相撲は“女人禁制”という伝統があるのでしょうか?

立本:場所中、巡業中の土俵に女性は上がってはいけないということですが、大見さんによると、相撲部屋でも例え弟子がケガをしても、おかみさんは土俵に入れないんだそうです。

 安藤:ええ! じゃあおかみさんが駆け寄って助けることもできないんですか…。

立本:そういうことなります。相撲が女人禁制になったのは諸説ありますが、大見さんによると、もともと相撲は豊作を祝う儀式だったそう。豊作を司る神が女神だったため、女性が土俵に上がると女神が嫉妬して、豊作が望めなくなるという説があるんだそうです。

土俵での知事杯贈呈を拒否された太田房江元大阪府知事

相撲界の“女人禁制”。過去には、このようなことも…。

2000年春場所千秋楽で、当時大阪府知事だった太田房江参院議員が「土俵に上がり、優勝力士に知事杯を直接手渡したい」と、日本相撲協会に申し出た。
しかし、相撲協会から「土俵は女人禁制」という理由で断られ、結局男性の副知事が代わりに手渡すことになった。

立本:そんな太田房江議員に、今回の件についてどう思っているのか、グッディ!が取材してきました。

太田房江議員:私自身は、自分の賞(大阪府知事賞)を優勝力士に自らが手渡すというのが、礼儀じゃないかという気持ちでお渡しをしたいと(相撲協会に)申し上げました。

当時、相撲協会自体は大変丁寧に対応してくださって、何年かにわたって何場所かにわたって(観客に)アンケート調査をしてくださいました。
毎回、半分よりちょっと多い人が“しきたりは守るべきだ”というご意見だったんですよね。最後までそれが実現できなかったことは個人的には残念でした。

今回は、私とは全く違うケースだと思います。アナウンスが入っている中でも自らが土俵に上がって人命救助、そして市長さんの命を助けられた。この女性を同じ女性として本当に誇らしく思います。
全部を打ち壊すのではなく、この場合はこうすると国民のみなさんにもわかる形で解決をすることが、今回の勇気ある行動の成果として望まれるんじゃないでしょうか。

土俵の“女人禁制”は変えるべき?

ヨネスケ:伝統って、どんどん変わってきているんですよ。伝統っていうのは少しずつ現代に合わせて変えるものだと思うから、この女人禁制についても少しずつ変わった方がいいんじゃないかと思う。

田村弁護士:相撲協会はいま公益財団法人ですから。“女性はけがれたもんだ”とか“女性の女神が嫉妬するから土俵に上がるな”っていう常識を我々が持っているならいいですけど、そうじゃないですよね。我々の公益を代表する団体が、女性を土俵に上げないという団体でいいのかということは、議論の対象になるべきだと思います。

風間:危機対応の部分と、女性を土俵から下ろすという2つの問題が、今回これだけ話題になったので、たとえば相撲協会は臨時理事会を開いて、これについて話し合いを行ったりするんでしょうか。

安藤:たしかに。ぜひ取り上げてほしい問題だと思いますね。

大見氏:相撲界というのは守ってきた伝統がありましてね。ちょんまげももちろんそうですし、この問題もそうですが。あまり全部なくしちゃうと、相撲界が単なるスポーツになってしまうんですよ。そのところが難しい。
 
ヨネスケ:形式美・様式美も相撲のかっこいいところですからね。ただ、それだけでなく、そこに人情がほしいですよね。

(「直撃LIVE グッディ!」4月5日放送分より)

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