土俵の“女人禁制”で8年間断られた太田房江議員「救助にあたった女性を誇りに思う」

  • 土俵上で倒れた舞鶴市長を救助しようとした女性に「おりてください」
  • 2000年土俵上での知事賞贈呈を拒否された太田房江元大阪府知事は、8年間断られ続けていた。
  • 太田氏「相撲協会にはしっかりとルールを作っていただきたい」

「協会関係者が土俵に“塩”まく」

大相撲春巡業で起きた土俵の“女人禁制”をめぐる騒動。
舞鶴市市長(67)が土俵上で突然倒れた際、救助に駆け寄った女性に対し「女性は土俵からおりてください」とアナウンスしたことが問題視されている。

そして、救助にあたった女性らが土俵から下りた後、協会関係者によって、大量の塩がまかれていたこともわかった。
この対応について、東京相撲記者クラブ会友の大見信昭さんは…

「相撲界は何かあると塩をまいて、けがれを清めるという。例えば、力士がケガをしたとか、鼻血が出たという時は、必ず塩をまきます。市長さんが倒れましたから、こういう事態がまた続かないように、塩をまかれたんだと思います。」

8年間断られ続けた知事賞贈呈「世間にこの問題を考えてもらいたい」

土俵の“女人禁制”をめぐっては、2000年春場所で太田房江大阪府知事(当時)が、表彰式のため土俵へ上がることを協会が拒み、後日、記念の楯を手渡すということがあった。

今回の“女人禁制”騒動について、かつて当事者であった自民党・太田房江議員に反町理キャスターが話を聞いた。

ーー「土俵に上がりたかった」その時、なにが起きたんですか?

結果としては上がれなかったんですが、「自分の大阪府知事賞という賞を手渡したい。それが礼儀である」と。「その場合に上らなくてはならないのであれば、上りたい」と申し上げました。

「どうしても上りたい」とか、そういうことではなかったのですが、結果として、8年間ずっと相撲協会にお願いをしましたが、難しかった。


ーー2期8年、毎年「どうですか?」「ダメ」というのが8回続いたということですか?

そうですね。ですがやはり、問いかけることによって、世の中の方々にこの問題を考えてもらいたい。そういう思いで問いかけをしました。

問われる相撲の「伝統」と「緊急性」のバランス

ーー今回のような場合、「相撲の伝統」がある一方で、「今日性」や、今回は医療の問題もあるので「緊急性」もあります。「伝統」と「緊急性」、「伝統」と「今日性」このバランス、どう感じられますか?

ケースバイケースだと思いますが、今回の場合は「緊急性」。これは人の命がかかっているわけですから、私は、アナウンスが行われている中で人命を救助された女性の方々を同じ女性として誇りに思います。

ーーこういう時って、やはり女性のほうがフットワークが軽くていいですね?

これからいろいろな分野で、女性がああいった機動性を発揮する場面が増えてきますから、こういう場合にも、土俵に上がるか上がらないか、今回、相撲協会にはしっかりとルールを作っていただきたいなと。「こういう場合には大丈夫」というような。そういうことに繋がったら、今回のすばらしい女性たちの思いに報いることができるのではないかと思います。

ーーそれは「緊急性」ですよね?大阪府知事時代の上がれなかったことというのは、ある程度しょうがないと思っている部分もある?

 「伝統」「しきたり」この重さというものを痛感しました。今回の問題とは少し違いますね。この問題は、やはり社会全体の構造が変わる、あるいはこれから外国人の旅行客がどんどん増えてきますが、その中でこういう日本の伝統やしきたりというものがどのように国際的に映るのか。そういうことも踏まえながら、変えるべきは変える。そして、維持するべきは維持する。ちゃんと判断をしていっていただきたいと思います。

(『プライムニュース イブニング』4月5日放送分より)

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