有働由美子アナウンサー NHK電撃退職の“違和感”

ごく親しい人にしか、退職の意思を伝えていなかった

カテゴリ:国内

  • 海外への思いを捨てきれず、組織を離れる決断をした
  • 退職の意思を固めたのは昨年末で、今年1月末には上司にその意思を伝えていた
  • いい意味で“NHKらしくない”有働由美子アナウンサーの人柄の良さ

4月3日、有働由美子アナウンサー(49)が、27年間勤めたNHKを退職したことを発表。退職したのは3月31日で、朝の人気情報番組「あさイチ」の最後の出演日翌日のことだった。

NHKを通じてマスコミに送られたFAXで、有働さんは次のように語っている。

「平成30年3月31日付でNHKを退職させていただきました。27年間勤めさせていただいたNHKにはたいへん愛着があり、定年までしっかり働き続けようと思っておりましたが、以前から抱いていた、海外での現場取材や興味ある分野の勉強を自分のペースで時間をかけてしたいという思いが捨てきれず、組織を離れる決断をいたしました。(中略)今後、有働由美子という一ジャーナリストとしてNHKの番組に参加できるよう精進してまいります。(後略)」

電撃退職の理由は「海外で積んだ経験」!?

長い間NHKで看板アナウンサーとして活躍し続けてきた有働さん。なぜ、ここにきて電撃退職に至ったのか?
グッディ!スタジオでは、サンケイスポーツ編集委員の森岡真一郎さんに解説をしていただいた。


広瀬:
有働さんのこれまでの経歴がこちら。本当に華々しいですね。NHK看板番組のキャスターはすべて務めてきたんじゃないかなという印象です。

安藤:
アメリカで、アナウンサー職でありながら特派員としてつとめたっていう、そこがものすごく特徴的な経歴かなと思うんですが。

森岡真一郎氏(サンケイスポーツ編集員):
そうですね。NHKとしては初めてのことで、そこで学んだ研鑽などが今回の退職の引き金になったんじゃないかなって思いますね。

安藤:
私もまったく同じことを思っていて、有働さんがジャーナリストという言葉をおっしゃってるっていうのは、そこで積んだご経験が大きいのかなって思いましたね。

広瀬:
これだけの国民的アナウンサーだと、民放だとたとえば以前から退職が発表されていて、番組の卒業とともに退職もお祝いされるというようなことが多いんですが、有働アナは昨日突然の発表となりました。なにか“違和感”のようなものを感じるというところがありました。

サンケイスポーツ森岡氏による3つの解説ポイント

1.退職の意思を固めたのは昨年末。今年1月中旬には退職の意思を上司に伝えていた
2.4日まで退職ということを知らなかったNHK職員もいる
3.NHKからの公式発表はなし。「デイリー新潮」が報じたことにより、各マスコミがNHKに問い合わせるが、NHKを通じて有働アナのFAXが届いたのみ

森岡氏:
広報局もまさかデイリー新潮で発表されると思ってもみなかったので、大慌てだったと思いますね。

広瀬:
逆に『デイリー新潮』の報道がなければ、報道されないままだったかもしれないというのは不自然ですよね。そして退職するタイミングですけれども、まず有給休暇を使わないまま退職しているということ。そして4月以降に退職したNHKの仕事が入っている。仕事を消化しないまま退職するということはつまり、番組側も知らないような急な退職だったのかと想像できますね。

森岡氏:
本人は去年の暮れから退職ということを考えていたんですが、それをごく親しい人にしか教えていなかったんです。なので退職を知らないスタッフは、どんどん仕事を入れてしまったんですね。おそらく有働さんとしては1カ月、2カ月の有給休暇をとってから辞めるつもりもあったかもしれないんですが、仕事を入れられてしまったので、急に辞めたような形になってしまった。

安藤:
急に辞める理由とは?

森岡氏:
急に辞めるように見えただけで、有働さんの中では決めてたんですよね。3月22日に49歳になって、50歳に向けて今後飛躍してこうという思いがあったので。3月末で辞めることだけは決めていたと思います。

スタジオでは、有働さんの人柄についての話題で盛り上がった。

安藤:
有働さんって『あさイチ』のはじめに、その直前にやってるドラマを見たまま泣いちゃったりとか、素のまんまのリアクションで、ドラマからの流れを引き継いで始めるじゃないですか。それって見てる方にとってみるとすごく自然なことなんです。見てる方も、涙流しながら見てるのに突然パッと画面が切り替えられて“おはようございます!”って言われても困っちゃう。

なのに有働さんは視聴者の見てる流れや気持ちを自然に表現されていて、NHKにこういう方がいらっしゃるんだって思って。それ以来本当に大ファンでした。お辞めになったことにはびっくりしましたが、やっぱりねっていう感じもしなくはないですね。

生稲晃子:
お話聞いてるとすごく自然な流れだなと思いますし、私は有働さんの退職に驚きませんでした。むしろ遅かったんじゃないかと思うくらい。いまこれだけ力もある方ですし、50歳を迎える前にご自分の人生を考えられたんだなと思いました。
『あさイチ』に出させていただいたときも、本番が始まるんですけど、本番が始まったように感じさせない、自然な流れで(朝ドラの)感想を述べていかれるんですよね。安藤さんがおっしゃったように自然に感情移入ができて、すごいな!って有働さんに感動したんです。
これだけの方だから、NHKさんだって辞める時期などいろいろ考えてあげたんじゃないかなって思います。
 
克実:
僕も『あさイチ』出させていただいたことありますけど、本当に“さあ、今からやります!”って感じがないんですよね。それは有働さんの人柄だと思うんですけど。あの2人の家にお邪魔しましたって感じがしてたんで…

いい意味で“NHKらしくない”アナウンサーだった有働さん。今後の活躍にスタジオの全員も期待しているようだ。

(「直撃LIVE グッディ!」4月4日放送分より)

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