歓迎会シーズン!すでに350店舗が登録「ドタキャン防止システム」の効果を聞いてみた

2月にスタートして1カ月以上が経過

カテゴリ:国内

  • 全日本飲食店協会が開発した「ドタキャン防止システム」
  • 過去にドタキャンした予約客の電話番号をデータベース化。事前に防衛策がとれる
  • 個人情報の扱いについては個人情報保護委員会が指導

歓迎会シーズンの4月。
どこの店を予約するか、頭を悩ませる幹事がいる一方で、昨今飲食店側で悩みの種となっているのが、予約客のドタキャンや無断キャンセルの問題。

つい先日も「貸切予約25人の客が来ない…」と飲食店の店主が、貸切予約していた小学校の教師にドタキャンされたとして学校名を実名でSNSに投稿し、物議をかもした。

もちろん、客側にドタキャンせざるを得ない事情がある場合もあるが、用意した食材や人件費が無駄になるなどドタキャンによる損失が経営に打撃を与えるのも事実。

なかなか解決策が見つからない中、2月に導入され話題となったのが「ドタキャン防止システム」。開発したのは、個人飲食店オーナーによる全日本飲食店協会(愛知県名古屋市)だ。

導入から1カ月以上経過し、効果はすでに出ているのか取材した。

全日本飲食店協会HPより

電話番号を検索するとドタキャン歴がわかる

このシステムは、過去にドタキャンをしたことがある予約客の電話番号をデータベース化して、電話番号を検索すればドタキャン歴の有無やドタキャン日時や予約人数などがわかるものだ。

つまり、予約が入った時点で電話番号を確認すれば、ドタキャンする可能性のある客が事前に分かるため、前金で徴収するなど防衛策を講じることができるというシステム。

より信ぴょう性の高いデータを構築するために、月額利用料金を永久無料とし、できる限り多くの飲食店に協力を呼びかけている。

全日本飲食店協会の関良祐理事長は、
「私の店も、年に一度は心無いキャンセルで悔しい思いをします。
例えばホテルを予約するお客様は、無断キャンセルなんてしないでしょうし、直前でキャンセルする時には規定のキャンセル料を支払います。
でも、飲食店の予約となると一気に気軽さが増すのでしょうか、ドタキャンをするのです。

飲食業界に対する一般的なイメージを変えていくのはとても長い期間が必要かもしれませんが、一部の心無いお客様に翻弄されないようお店の方がアクションを起こすことはすぐにでもできます。」とホームページ上で心情を述べている。

システム導入から1カ月以上が経過し、効果はあったのか。関理事長に話を聞いた。

すでに350店舗が登録!「効果」を聞いてみた

ーー登録した飲食店の数は現在どのくらいですか?

350店舗です


ーーこの登録数についてどう思われますか?

やはり多くの飲食店の方が同じ悩みを抱えていたのだと実感しました。


ーーいわゆる“ブラックリスト”として登録されている電話番号は現在どのくらいですか?

約20件です。

 
ーー現在のところドタキャンが減ったなど効果は見られますか?

今の所そのような効果は見えていません。


システムの効果については、まだ報告を受けていないというものの、350店舗という登録店の多さにはドタキャン問題の深刻さを感じているようだ。

個人情報の扱いに問題はない?

登録されるのは電話番号のみだが、このシステムを発表して以来、個人情報の扱いに関して大丈夫なのかという指摘もある。

個人情報の扱いについて、全日本飲食店協会の発表では、
「本来は電話番号だけであれば個人を特定できないので個人情報には当たりませんが、店舗が予約を受けた時点で併せて名前を聞き取るため個人情報の扱いとなり、無断でデータベースへの登録をすると個人情報保護法違反となります。

当協会では、内閣府外局の個人情報保護委員会の指導のもと、利用店舗に対し個人情報の無断提供に当たらないよう電話番号の利用目的を顧客に明示し合意を得るなどの対策ガイドラインを作成。健全な運用に努めています。」

となっていて、個人情報保護委員会にも話を聞いてみると、一般的な個人情報の扱いについて指導したことが確認できた。

また、関理事長は、予約者がウソの番号を伝えるなど、電話番号が誤った情報だとわかった場合など、データの信頼性を高める対策については現在検討中とした。

ーー歓迎会シーズンですが、最後に、飲食店を利用する方々にメッセージをお願いします

歓送迎会という新しい出会いや別れの場にお使いいただき少しでも思い出に残るサービスができれば。。。
お客様には楽しく素敵な時間を過ごしていただけるように私たち飲食店は日々お客様の笑顔をイメージしながら仕事をしています。
お金を払うからとか貰うからとかそういったビジネス上のジャッジではなく、人対人のお付き合いができれば嬉しく思います。


こうした新たなシステムに効果があるのかも気になるが、いずれにしても、店側、客側の双方にとって快適な空間であるために、身勝手な理由でドタキャンをする客に振り回されてしまう飲食店は減ってほしいものだ。