限定人形100体買い占めは違法か?弁護士に聞いた

京都高島屋で起きた買い占め騒動

カテゴリ:国内

  • 限定品の買い占めは違法ではない
  • 転売は古物営業法に違反する可能性がある
  • 店側は購入を拒否することができる

京都高島屋が客1人2体までとして100体限定で受注販売した人形が、1人の男性客に買い占められていたことがわかった。

買い占められたのは、画家・中原淳一氏の絵を再現した「ロリーナ」という名前の女の子の人形で、1体12万4200円。
100体だと、1200万円を超える。

視聴者撮影

最初の男性が「この人の分も払います」

京都高島屋がロリーナの受注販売を受け付けたのは3月31日。
開店前から約200人の行列ができたが、このうち先着50人に整理券を配布したうえで、複数のカウンターで受注販売の手続きが進められた。

ところが、整理券を受け取った人がカウンターに来るたび、最初に購入した男性客が「この人の分も払います」と言って、他の客の代金も支払ったという。

中国の通販サイトには「京都高島屋限定」として、ロリーナの販売情報が掲載されていることから、インターネット上では「転売目的」との指摘もある。

限定品を買い占めて転売する行為は法的に問題ないのだろうか?
また、店側はこういった買い占めを防ぐ権利はないのだろうか?

法律事務所あすかの冨本和男弁護士に法的見解を聞いた。

限定品の買い占めは違法ではない

ーー自分の代わりに知人を並ばせて限定品を買い占める行為は法的に問題ないのでしょうか?

「法的には」問題ありません。

「お使い」を禁止している法律は見当たりません。「お使い」が複数人いるだけです。

転売は古物営業法に違反する可能性がある

ーー限定品を買い占めて転売する行為は法的に問題ないのでしょうか?

購入によって自分の物になるわけですから、自分の物を転売しても基本的には問題ありません。

「チケット類等」についてはダフヤ行為(転売目的で入手し売り捌く行為)が各都道府県の迷惑行為防止条例で規制されていますが、普通の販売商品について、そうした規制は見当たりません。

ただし、大量に購入し転売することは古物の営業に当たると考えられますので、都道府県公安委員会の許可を得ていなければ、古物営業法違反だと考えます。

店側は購入を拒否することができる

ーー店側はこういった買い占めを防ぐ権利はないのでしょうか?

店側には、誰と契約するかの自由(相手方選択の自由)があります。

店側としては、購入希望者が買い占めようとしていると判断した場合、購入を拒否することができます。

冨本和男
・平成15年10月に弁護士登録
・第一東京弁護士会所属(会員番号 30986)
・所属事務所 法律事務所あすか
・取扱い分野 企業法務
       一般民事事件(売掛金回収・債務整理・相続・離婚等)
       刑事事件