PRIME NEWS EVENING反町理キャスターが語る『日本の未来』

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  • 「世界第3位の経済大国」の看板を捨て別の物差しの指標を示すべき
  • 北朝鮮の究極の目標は「赤化統一」だ
  • 南主導の統一朝鮮は、北の核を捨てるのか

「世界第3位の経済大国」の看板を捨て別の物差しの指標を示すべき

社会的には人口減少が進み、2050年には8000万人台になるとも言われている。人口が3分の2になりながらもGDPを維持する事は極めて難しい。

生産性を50%近く上げないと経済規模を維持できない現実は、高度成長期には日本が想像だにしなかった現実だ。

政府は「GDP600兆円」を当面の目標として掲げるが、もっと先の将来を見越した時に、日本は経済規模の成長・発展ではない、別の物差しを作るべきだと思う。

ただしそれはブータンを念頭に一時流行った「GNH=国民幸福度」なる曖昧な指標ではなく、数値的根拠を持ちながらも、人口減少に配慮して経済全体の大きさにはこだわらない、つまり「世界第3位の経済大国」の看板を捨てたものでなくてはならない。

具体的なものは提示できないが、国家目標として、人口減少に対する国民の将来不安に対応した何らかの指標、しかも前向きに受け止められる指標を作るべきだと思う。

北朝鮮の究極の目標は「赤化統一」だ

しかし、そうした国内事情とは別に、安全保障の観点から憂慮すべき事態が韓半島で進んでいる。経済的に行き詰っている北朝鮮の国家生き残りをかけた外交戦だ。

北朝鮮の究極の目標は北朝鮮主導の統一、いわゆる「赤化統一」だ。

北朝鮮ウォッチャーによると、その具体的なシナリオは、まず北朝鮮の核開発の「凍結」、それに続く米朝和平協定の調印、そして在韓米軍の部分撤退、在韓米軍の完全撤退となる。

北朝鮮は米朝協議に向けて「朝鮮半島の非核化」を提案してくると見られる。

この「半島の非核化」が曲者で、北朝鮮の核開発凍結、そのさきの核廃棄、検証受け入れと続く一方で、在韓米軍に対して核を持ち込んでいないかどうかの査察、さらに段階的な在韓米軍の縮小を求めてくると言う。

そして韓国に展開する在韓米軍が減り、核もないと確認した上で、武力による「南進」が行なわれると言う見方だ。

そこに至るまでは多くの節目が当然あるが、北朝鮮と言う国家がそれを目標においている事は事実だ。

南主導の統一朝鮮は、北の核を捨てるのか

一方、南北朝鮮の統一に向けては経済力に勝る韓国が経済的な結びつきを強める過程を経て、北朝鮮を徐々に飲み込んでいくとの見方もある。

それは東西ドイツの統一のように急に起きる可能性もあれば、徐々に溶解が進む可能性もある。

しかしその場合注意しなければならないのは、「南主導の統一朝鮮は、北の核を捨てるか」と言う疑問だ。

核不拡散の基本から言えば、アメリカは統一朝鮮の核保有を認めるとは思えないが、統一朝鮮が「反米、反日」になると中国が見た場合、国際社会が団結して統一朝鮮に圧力をかけられるのか、それともパキスタンのような「国際社会に認められない核保有国家」となるのか、不透明感が増してくる。

人口減少、核拡散。

明るい未来とはとても言えないが、こうした懸念を冷静に受け止め、備える事も、将来不安への構えとしてはあっていいのではないかと思う。

 

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