【副業儲かってますか?】手作り革財布の販売で月10万円以上

あなたのタイムテーブル教えて下さい

カテゴリ:国内

  • 正社員の副業を容認・推進している企業は 22.9%
  • 「好きなことを仕事に」51歳で革製品のオリジナルブランド立ち上げ
  • 「良質な革」と「お札が曲がらないデザイン」で女性に人気

副業元年といわれる今年。新年度になり「収入を増やしたい」「スキル向上や人脈形成を目指したい」などのさまざまな理由から、副業をはじめようと考えている人もいるだろう。

「人づくり革命」の有識者会議では、多様な経験の機会が個人や企業の成長にもつながるとして、20代、30代からの副業・兼業の推進や転職の環境整備について議論されている。
また、昨年2月の調査によると、企業側も22.9%が兼業や副業を容認・推進しており(株式会社リクルートキャリア「兼業・副業に対する企業の意識調査」) 、ソフトバンクやDeNAが副業を解禁するなど、今後さらに動きが広がっていきそうだ。

こうした中、気になるのが「果たして副業は儲かるのか?」「時間をどうやりくりしているのか?」
趣味や特技などを活かした副業を持つ人に実情を聞いてみた。

週6日のダブルワーク

岐阜県に住む小林正直さん(54)は、企業の食堂を運営する会社に勤め、調理師として働きながら革財布をハンドメイドで製作し、会社に許可を得て、副業としてネットで販売している。

小林さんの1週間のスケジュールを聞いてみると結構ハードだ。
7時~18時までの調理勤務を終えると、帰宅後は食事やお風呂の合間に新商品やイベント情報などを発信しているブログを更新し、20時から副業の財布製作を開始。1日の作業時間は4~6時間ほどで、深夜2時まで続くこともあるという。

月~土曜日の6日間、本業と副業のダブルワークをこなし、日曜日にはテニスなどで身体を動かしてリフレッシュしているそうだ。

平均月収10万円以上!SNSのコメントで趣味が副業に

副業の平均月収は10〜12万円だという小林さん。
ハンドメイド革財布の販売という副業を51歳ではじめた理由とブランド立ち上げまでの経緯を聞いた。


ーーなぜ革財布制作を副業に選んだのですか?

以前から60歳を超えた時の収入の不安がありました。また、収入面だけでなく、その後の人生の生きがいを得られる活動をしたいという思いもありました。
そんなある日、趣味のテニスサークルの仲間が自分で作ったというレザーアイテムを見せてくれたことがありました。「こんなにすごいものが自分で作れるんだ。自分でも作ってみたい」と感動したことが、最初のきっかけです。

その後、自分でも製作してみてSNSでアップしたところ、投稿を見た方から「私にも作ってもらえますか?」とコメントやメッセージが来るようになり、最初は「何でも作りますよ」というスタンスだったのですが、本格的に仕事にしようと思った時、革というキーワードだけでなく、より専門性を意識した「財布」が分かりやすくて需要があるのではないかと考え、革財布専門としました。

最近のオーダー財布。誕生日の夫へ妻からのプレゼントとして依頼を受けた。

ーー革財布づくりの技術はどうやって学んだのですか?

49歳の頃から革製品づくりをはじめ、最初はレザークラフト教室に通って技術を学びました。さらにその後、自分のオリジナルを1から製作したいと思い、岐阜から大阪のバッグ教室に通って設計図である型紙の引き方から学び直しました。

そして2015年、技術を習得した小林さんは51歳で念願だったオリジナルの革製品販売のブランド「leathercraft   COBA」を立ち上げ、副業を本格的にスタートさせた。

「良質な革」と「お札が曲がらないデザイン」で女性に人気

小林さんは、デザインから型紙おこし、作成までのすべての工程を1人で行い、ラウンドファスナーや二つ折りタイプ、フラップ型、ミニ財布、L字型など、これまで100人以上にオーダーメイドの革財布を作ってきた。そのこだわりと人気の理由を話してくれた。

ーーオリジナル革財布のアピールポイントは?

まず、良質な革を使うことにこだわっています。現在は主にフランス産、イタリア産の海外有名ブランドも使っている革を使用しています。 仔牛や成牛、時にはヘビやトカゲ、ワニの革も使います。細かい革目の美しい表情をしていて、型崩れをおこしにくい、しなやかながら適度な張りのあるものを使用しています。

機能面では、やはり使いやすさです。支払いの時に、どこに何があるかひと目でわかるようにマチを広めにとり、お札が曲がったり角が折れたりすることのないデザインになっています。
日本のお札は、海外のものと比べて大きくなっています。海外ブランドの財布は浅く作られているので、そこに日本のお札を入れると上がはみ出てしまいます。また、小銭入れ部分の下にある隙間にお札が入り込むこともあります。これによる折れや曲がりを防ぐため、札入れ部分を深めに作り、隙間も無くしています。

ーーどんな商品が人気ですか?

ラウンドファスナー長財布がこれまで人気でしたが、クラウドファンディングの影響もあってか、今はL字型ファスナー長財布が一番人気です。
当工房では、カラーや革の組み合わせ、手縫いの風合いなどを生かしながらエレガントさも追求しています。そのため、既製品やブランド品では物足りないというおしゃれに敏感な30代〜40代の女性から、ネット通販のほか、SNSやブログ経由で直接ご注文いただくことも多いです。

左:ラウンドファスナー型、右:L字型

週6日ダブルワークでも「きついと感じない」

ストレス無く、毎日使って持ち歩きたくなる財布づくりを目指している小林さん。定期的に女性の多いお茶会に参加して、お財布に関して不満を感じていること、使う上でのこだわりをリサーチして、製作の参考にしているそうだ。

副業をはじめたことで、「今まで知り合えなかった人との繋がりができ、自分の能力を活かして人から必要とされる実感が得られるのがうれしい」という小林さんは、週6日のダブルワークにも問題はないという。
「月によって差はありますが、注文依頼は平均6~7件ほど。副業以外のことで発生しそうな問題を事前に想定してご注文を受けています。頑張り過ぎず、睡眠や休憩も取るよう心がけていますが、何より、好きなことをしているので、きついと感じる事はほとんどありません

今後の目標は、「COBAといえばこれ」という“らしさ”を追及していくこと。実店舗を構えて、お客さんと顔を合わせた接客もしていきたいと話してくれた。

(画像提供:小林正直氏)

副業儲かってますか?の他の記事