小池都知事が平昌パラリンピックを視察する本当の思惑

鍵は「都知事選挙」と「公明党」

カテゴリ:ワールド

  • 「パラリンピックの視察」はポイント
  • 狙いは公明党との協力関係を再構築すること
  • 小池都知事の任期切れは2020年7月30日

平昌(ピョンチャン)オリンピックが閉幕し、パラリンピックが開幕するが、オリンピックに赴かなかった小池都知事はパラリンピックへの視察をする方向で調整を進めていることが分かった。

福祉政策でパラリンピックを東京都と協力したい姿勢の公明党との関係や、東京オリンピック開催時期での任期満了など、小池都知事と東京オリンピックの今後についてジャーナリストの鈴木哲夫氏に解説していただく。

(聞き手:ニッポン放送『あさラジ!』高嶋ひでたけ)

狙いは公明党と協力関係の再構築

高嶋:
先日の東京マラソンで、小池百合子都知事はスタートのピストルを撃たなかったですね。最近のニュースでは、平昌オリンピックは行かなかったけれど、今度のパラリンピックは行くということでした。

小池さんは何を思ってこういう動きに出ているのでしょう?目立たなくしていますよね。

鈴木:
東京マラソンのときには、僕も「あれ?」と思いました。最近は小池さんの取材を直接はできていないのですが、苦しいときには逆に小池さんらしさを出した方が、次の展開になるのではないかというのが、私の一貫した考え方なのですが。

高嶋:
「苦しいときこそ」と。それでは、今の行動は非常に含みがあると?

鈴木:
消極的になっているように見えるようなところはマイナスだなとは思っています。

かと言って、全然弱気になっているというのではなくて、小池百合子という政治家はいろんなことをきっと考えているのだろうなと思うと、一つポイントだなと私が思ったのは「パラリンピックの視察」ですね。

東京オリンピックがあるので本来ならメインのオリンピックに行っても良いのですが、北朝鮮などを含めて安倍さんなどいろいろな主役がいる中に行って、逆に何を言われるか分からない、あるいは埋没する可能性もある。

そういった中で、小池さんらしさというのはパラリンピックのような気がします。

実はその裏には、都議会で今まで公明党が小池さんと一緒にやろうということでやっていましたよね。それが去年の10月の例の排除発言ぐらいから、公明党が離れてしまい、議会対策が上手く行かない。

公明党は東京パラリンピックに向けて、福祉を看板にしている政党です。公明党も今、選挙で負けて元気がないので、公明党らしさを取り戻す為にということで、パラリンピックをきっかけにバリアフリーをはじめとした福祉を充実させようということを一生懸命、女性局などがやっています。

これを考えると当然、東京パラリンピックだから小池さんと一緒に協力してやっていかなければいけないわけです。

小池さんにしてみると、これは渡りに船みたいなところがある。
それもあってパラリンピックにシフトしていっているのかもしれませんね。ということは、背景にもう1回、議会も含めて公明党と協力関係を再構築し始めているのかなと思います。

これはまだ、小池さんにはぶつけられていないのですが、そんな気が少しします。

任期切れは2020年7月30日

高嶋:
「え?」と思ったことなのですが、2020年の7月30日に都知事選挙が予定されています。

小池さんの任期が7月30日までです。

オリンピックが7月24日から始まるということで、そうするとオリンピック開始の前に都知事選挙をやるのですか?それともオリンピック中にやるのですか?

鈴木:
オリンピック中にはやりません。
これは、小池さんが今回知事になったときから言われていました。

ちょうど任期切れがオリンピックに重なる、さあどうするのだと。
そうなると小池さんは次の2期目をどうするのか、支持率などを考えたときに以前のときのように圧勝できるのかどうか。

高嶋:
着々と手を打っていると。

鈴木:
逆に言うと、自民党は都議会の歴史の中で非常に強い。

ここはどう出て来るのか、小池さんの対抗馬を立てるのか、もしくは自分たちの掌に小池さんを乗せるのか、この辺の駆け引きが実はありますよね。

高嶋:
もうその予兆というのはあるのですか?

鈴木:
それはもう2年後は目の前ですから。
いろんな都議会ニュースの陰に透けて見えてくると思います。

高嶋:
鍵は「都知事選挙」と「公明党」ということになるわけですね。


2/28(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』より
http://www.1242.com/lf/articles/program/asa/

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