トランプと金正恩の≪ゲームのルール≫

イヌが先か、ネズミが先か?! フジテレビ風間晋解説委員の解説

カテゴリ:話題

  • ディズニー映画を見ているような安心感が・・・
  • ルールは「先に手を出した方が負け」
  • このゲームが続くと北朝鮮が核武装完了。だから制裁超強化

まるで『プルートのネズミ退治』?!

言葉の応酬が続く、あの二人の干支をご存じだろうか。

トランプ大統領は1946年生まれで「戌年」、金委員長は1984年(韓国統一省見解)で「子年(ねずみどし)」だ。

それで真っ先に頭をよぎったのが、ディズニーの短編アニメ『プルートのネズミ退治』だ。(1945年公開・ウォルトディズニー)

船の留守番を任されたプルートと食料を狙って侵入してきたネズミの闘いを滑稽に描いたストーリー。

プルートはネズミに吠えまくって威嚇するが、ネズミの方はどこ吹く風。

食べ物を食い荒らした挙句、悠然と船を立ち去っていき、ようやくそこでプルートが一矢を報いるというあるある話だ。

ルールは「先に手を出した方が負け!」

現実のトランプと金正恩のやり合いも、私にはプルートとネズミに見えてしまうのだが、それは、2人とも『ゲームのルール』を意識しているからだ。

そのルールとは『先に手を出した方が負け!』というもの。

9月24日に公表されたワシントンポスト紙&ABCニュースの世論調査では、「北朝鮮への軍事攻撃はアメリカないし同盟国が先に攻撃された場合に限る」が67%、アメリカの先制攻撃容認は23%にすぎない。

共和党支持者ですら61%が攻撃された場合に限る‥だ。

つまり、トランプ大統領にとっては、支持されない戦争を仕掛け多大な反撃被害をこうむったりしたら最悪。

一方、金正日も、先に手を出してしまったら、待ってましたとばかりにアメリカから反撃され体制崩壊となることが分かっている。

だからこそ、言葉や脅しの応酬は強烈だが、史上最高の超強対応硬措置は「慎重に検討」であり、トランプが「完全破壊」と演説しても「いずれ分かる」とそれ以上は深入りしないのだ。

このゲームが続くと北朝鮮が核武装完了

問題は、このゲームを続けていると、遠からず北朝鮮が核武装を完成してしまうこと。

そうさせないためには、経済制裁で北をギリギリ締め上げるしかない。

万一、核武装を完成されたとしてもすぐに”放棄”させるために制裁を継続・強化していく。

26日にアメリカ財務省が発表した北朝鮮への金融制裁措置は、まさにその表れで、金正恩をストップできるかどうかは、トランプの”舌戦”ではなく、”制裁ゲーム”を地道に粘り強く続けることにかかっている。

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