お住まいをバリアフリー化!? 天皇陛下退位の次なる課題

元号やお住まい、儀式など検討すべきこととは?<フジテレビ橋本寿史解説委員>

カテゴリ:国内

  • 「元号」をどのように決めるのか
  • 両陛下や皇太子ご一家のお住まいをどこにするのか
  • 具体的に退位・即位の儀式をどのように行うのか

2019年4月30日ご退位は、8日の閣議で正式決定

12月1日、宮内庁では皇室会議が行われ、特例法による天皇陛下のご退位が、2019年4月30日となることが固まりました。5日の閣議で説明が行われ、8日の閣議で正式に決定となります。

皇室会議は、およそ25年ぶりの開催で、前回は皇太子さまと雅子さまの婚儀についての会合で、戦後すぐの昭和22年に旧宮家の人たちの皇室離脱について開かれた以外は、男性皇族の婚姻が議題でした。

今回は、6月に成立した「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」の中で、施行期日について皇室会議の意見を聞くことが決められていて、開催されたものです。

ご退位の日が決まったことで、政府や宮内庁では、次の課題へと進むことになります。

その一つは、「元号」です。

昭和から平成になる際は、学識経験者からいくつかの案を官邸が集め、官房長官らで3つの案に絞り有識者による懇談会で1つに絞ったうえで、最終的に閣議で決定しました。しかもこのプロセスを一日で行いました。

今回は、前年には元号を発表することになっており、時間をかけて検討して行くことができます。

天皇皇后両陛下がバリアフリーのお住まいへお引越し!

二つ目は、天皇皇后両陛下や皇太子ご一家のお住まいです。

皇太子さまが即位されると、皇太子ご一家には最終的には皇居に移っていただく必要があります。

それは、宮殿行事や宮中祭祀などが皇居内でたくさんあるためです。


現在有力な案は、今の両陛下には皇太子ご一家が使われていた東宮御所で暮らしていただくというものです。

両陛下と皇太子ご一家で住まいを入れ替わられる形となります。

ただ、そのためには、まず皇居の今の両陛下が住まわれていた御所や東宮御所を改修する必要があると思われます。特に両陛下が住まわれることになる東宮御所のバリアフリー化は必須です。


このため、両陛下には改修の間、一時的にどこかに住んでいただかなくてはならないのです。高輪にある旧高松宮邸という案も出ていますが、警備などについて検討する必要があります。

即位のシンボル「剣璽等承継の儀」とは?

また、退位の日は決まりましたが、具体的に退位の日の儀式、合せて、即位の儀式を

どのようにするのかなど大きな問題もあるのです。


特に、退位・即位の儀式は、皇室の伝統もあり、調整が難しいものもあります。

たとえば「剣璽等承継の儀」はどのタイミングで行うのかもそうです。

三種の神器が前の天皇から新しい天皇へと渡る儀式は、ある意味で即位のシンボルでもあるのです。


退位の翌日が即位となると、その間、三種の神器を守る方はどなたなのか、その間どこに安置するかなどなど…ただ、新しい御代が始まる日は決まったのですから、これから先は、みんなで知恵を出し合っていかなければいけない時期になったのです。

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