小池ボーイズがお母さんを吊し上げ

カリスマ性のある政治家の勢いで当選してしまった人を≪小泉チルドレン≫や≪小沢ガールズ≫などと呼んでいるが、今回、民進党から希望の党に移った人たちを私は≪小池ボーイズ≫と名付けている。

そのボーイズがお母さんの小池さんを吊し上げている。

「選挙に勝てる」「政権も取れるかも」と期待して、言うこと聞きますと誓約書まで書いて小池さんのもとに来たものの、いざ選挙が終わってみれば ”排除” 発言で政権が取れないどころか落選者も大量に出て、けしからん、話が違うじゃないかと怒っている。
「代表辞めろ」「解党しろ」とか「安保法制やっぱり反対だ」とか。
 

 
 
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政策が合わないなら出ていきなさい!

確かに政治家は選挙に勝つことこそが存在理由。
いくらいいこと言っても落選したらおしまいだ。
何万人もの有権者の負託を受けるという事実は重い。
そこが官僚や民間人との大きな違いでもある。
だから多少の合従連衡や毀誉褒貶は大目に見てもよい。

しかし、あまりにも自分たちの都合ばかりを声高に主張されても、国民はしらけてしまう。
政策が合わないなら一緒にやらなければいいではないか。
出て行きなさい!

でも彼らは出て行かない。
逆に小池さんを追い出そうとしている。

小粒でもピリリと辛い政党へ

 
 

なので、小池さん、もう一度排除するしかない。
今度はあまり非難されないと思う。
20~30人位にサイズダウンして小粒ながらピリリと辛い政党になったらどうか。
そして、自民党とは是々非々でやっていく。
例えば安保と憲法改正では連携できる。
特に憲法改正は安倍さんにとっての泣き所なので、必ず食いついてくる。
そうすると希望の党の存在感を示すことが出来る。
その為には、小池さん、もう一回排除するしかない。
『蜘蛛の糸』をもう一回、チョキンと切りましょう。
 

平井文夫
平井文夫

言わねばならぬことを言う。神は細部に宿る。
フジテレビ報道局上席解説委員。1959年長崎市生まれ。82年フジテレビ入社。ワシントン特派員、編集長、政治部長、専任局長、「新報道2001」キャスター等を経て現職。