我が子にも体験させたい!JAXAで宇宙ミッション体験

グローバルな子どもを育てる「宇宙教育」とは?

カテゴリ:国内

  • 子どもたちにホンモノの宇宙と接する機会を提供
  • 宇宙飛行士の仕事を体験
  • 合言葉は「宇宙時代の地球人をつくる」

宇宙教育とは?

「宇宙教育」という言葉をご存じだろうか?

「宇宙教育」は1985年、アメリカのレーガン大統領(当時)が、子どもたちの科学離れを懸念して、「アストロノーツプログラム」を立ち上げたのが始まりだ。

日本では、その翌年に日本宇宙少年団という公益財団法人が設立され、子どもたちにホンモノの「宇宙」と接する機会を与えることで、人格形成や学習意欲向上を支援している。

「宇宙教育」と呼ばれる体験プログラムの現場を取材した。

宇宙教育の現場は

「君たちはきょうからASCAN(アスキャン)、宇宙飛行士候補生です」

先週末茨城県つくば市にあるJAXA(=宇宙航空研究開発機構)の筑波宇宙センターで行われた宇宙ミッション体験は、子どもたちの胸にASCAN(Astronauts Candidate=宇宙飛行士候補生)バッチをつけることから始まった。

これで子どもたちの気持ちは、否が応でも高揚するだろう。

ミッション体験はスペースドームの見学コースで、ロケットエンジンから人工衛星、宇宙食などの機能や役割を学ぶほか、ISS(=国際宇宙ステーション)の模型の中に入って宇宙飛行士が行っている活動を実感する。

さらに入構制限の厳しいセキュリティエリア内に入り、パンプキンスーツと呼ばれるオレンジ色の宇宙服のレプリカを着用して、この日は宇宙飛行士の適性検査を受けたり、無人の宇宙ローバーを遠隔操作する体験を行った。

宇宙少年団からJAXAに進んだ子どもも

子どもたちに「宇宙」を教えるのは、「宇宙兄さんズ」だ。

宇宙兄さんズは、日本宇宙少年団に所属する、宇宙教育の先生的な存在だ。

兄さんズの1人、小島俊介さんは、学習教材会社を経て2009年から宇宙少年団に参加した。

「いま全国では約3千人の子どもたちが宇宙少年団に参加しています。延べで3万人以上の子どもが参加しており、中には、このミッション体験を経て、宇宙に興味を持って本を読み出したり、スペースキャンプに参加する子どももいました。まだ宇宙飛行士は誕生していませんが、JAXAに就職した子どももいます」

もう1人の兄さんズ、小定弘和さんは2002年からこの活動を始めた。

「合言葉は『宇宙時代の地球人をつくる』です。宇宙ステーションには国境がありません。地球上の様々な課題は、宇宙からの視点で解決できるのではないか。こういうグローバルな考え方が出来る子どもを育てることが目的です」

宇宙少年団は、子どもたちが持っている好奇心、冒険心、そして匠の心の3つの心を大切にしている。

宇宙に関する知識を学ぶことはもちろんだが、宇宙という題材によって子どもの健全な育成を支援することが目的なのだ。

子どもの心に残る体験を

今回の宇宙ミッション体験など、子どもたちがワクワクする学びの体験「Gifte!(ギフテ)」を企画運営するのは、株式会社みらいスクールだ。

菅野高広代表取締役は、こう言う。

「私たちは、子どもの心に残るようなちょっと変わったいろいろな体験を用意しています。
今の子どもは、学校と塾と習い事の往復で、昔の子どものようなプラスアルファの体験ができなくなっています。そうなると親が頑張るしかないのですが、たとえば動物園に子どもを連れて行っても、なかなか学びにはなりません。そこでギフテでは、その場に第一線で頑張っているプロと触れ合う機会を作って、子どもの未来へのきっかけづくりになるような様々な選択肢を用意しています」

ギフテでは、宇宙ミッションだけでなく、様々な職業体験や、中には忍者の体験も用意している。

学校や学習塾だけでは得られない世界観を、子どもはもちろん、親も一緒に体験してみるのはどうだろう。