「寝ながらスマホ」睡眠不足原因2位に

睡眠負債シリーズVol.9

カテゴリ:テクノロジー

  • ニューロスペース社が睡眠に関する調査を実施
  • 睡眠不足の原因は1位「帰宅時間が遅い」2位「寝ながらスマホ」
  • 「寝ながらスマホ」をする人の割合は?

約6割が自身の睡眠に不満

「睡眠負債シリーズ」でおなじみのニューロスペースが、20代から50代の男女800名を対象に、睡眠に関するアンケート調査を行った。

調査の結果、約6割の人が自分の睡眠に不満を感じ、その原因として「帰宅時間の遅さ」の次に上がったのが「寝ながらスマホ」だった。
調査では、「最近の自身の睡眠に対する満足度は?」との問いに対して、「満足している」「大変満足している」と答えたのは42%で、58%が「まったく満足していない」「あまり満足していない」と答えた。

特に1歳未満の乳児をもつ世帯やシフト勤務者は、不満足度が約7割に達している。

具体的な睡眠の課題としては、「夜中に目が覚める」「寝つきが悪い」「朝の目覚めが悪い」がともに3割程度(複数回答可)となった。

睡眠に不満があると昼の集中力も落ちる

睡眠の満足度は、日中の集中力にそのまま反映されるのも判った。

調査では、自身の睡眠に満足している人の8割以上が、「日中の活動(仕事や生活)に集中して取り組むことが出来ている」と回答。

一方で、不満を抱える人の半数以上は、「集中して取り組めない」と回答している。

よい睡眠を取れない人は、日中の仕事や生活の生産性が落ちているのは、この数字から見ても明らかだろう。

「寝ながらスマホ」する人の割合は?

睡眠不足の原因トップ1位は、やはり「仕事や外出などによる帰宅時間の遅さ」で31.6%(複数回答可)。「働き方改革」が叫ばれるものの、長時間残業はまだまだ改善が進んでいないようだ(夜遊びで遅くなる人もいるだろうが)。

そして、注目すべきは2位の「寝ながらスマホ」で25.7%。

「寝ながらスマホ」とは、文字通り「ベッドや布団に入ってからもスマホを触る行為」だが、スマホの普及に伴い、世代を問わず睡眠を阻害する要因になっていることが明らかになった。
調査では「布団やベッドに入ってからスマホ使用1分以上」が、全世代でほぼ7割に達していて、特に20代の女性は86.5%と突出している。

この「睡眠負債」シリーズでは、「寝ながらスマホ」の弊害を何度か取り上げてきたが、なかなか改善は難しいようだ。とはいえ、睡眠改善への関心はどの程度あるのか?尋ねてみると、睡眠改善に約9割が意欲的だと答えている。

ただ一方で、睡眠改善のために「特に取り組んでみたことはない」との回答が5割近くあり、睡眠に悩むものの行動に移せない人が多いことがわかった。

少ない睡眠時間を良しとする日本

調査結果の背景としてニューロスペースの小林孝徳社長は、「日本では未だに、結果を出すために少ない睡眠時間での労働(家事)を良しとする文化が残っています。欧米では、睡眠を削って労働をするという概念は乏しく、部署・仕事内容によってフレックスに出社時間を調整でき、結果を出すために自分に必要な睡眠時間を確保できる、労働環境が相対的に整っていると言えます」と指摘する。

「睡眠負債」が流行語大賞トップ10に入るなど、今年は睡眠に対する関心が飛躍的に高まった。

来年こそは、睡眠への理解を深め、睡眠改善で生活や仕事の効率アップをはかる年にぜひしたいものだ。

人生の1/3を豊かにする“良質な睡眠”の他の記事