緊急着陸した米軍攻撃ヘリは汎用ヘリとペアで地上攻撃訓練を行っている

米海兵隊AH-1Zヘリは23日夜、渡名喜島に緊急着陸した。今月だけでも同様のトラブルは3件発生している。

カテゴリ:ワールド

  • またも米海兵隊ヘリが緊急着陸、沖縄県内では今月だけで同様のトラブルが3件も発生している
  • 緊急着陸したAH-1Z攻撃ヘリは、UH-1Y汎用ヘリとペアを組み、地上攻撃の訓練を主に行っている
  • 人員輸送が主任務のUH-1Yヘリまで、ロケット弾や対戦車ミサイルを搭載し武装するのは、半島情勢にらみか

23日夜、アメリカ海兵隊のAH-1Zバイパー攻撃ヘリコプター(タイトル写真:上)が沖縄県の渡名喜村渡名喜島の村営ヘリポートに緊急着陸した。

アメリカ軍は訓練中、油圧系統に不具合が生じたとの説明をしている。

沖縄県内では今月だけで、同様のトラブルが3件発生していて、翁長知事は「管理・監督がまったくできていない」と反発。小野寺防衛相はアメリカ軍側に、同型機の全機総点検とその期間の飛行停止を申し入れた。ビデオジャーナリストの久場悟氏によると、今回は、AH-1Z攻撃ヘリ2機による訓練で、その内の1機が緊急着陸したということだが、このところ沖縄のアメリカ海兵隊は、AH-1Z攻撃ヘリとUH-1Y汎用ヘリ(タイトル写真:下)がペアを組んで、地上攻撃の訓練を行っているそうだ。

特に、攻撃ヘリだけではなく、兵員輸送用のUH-1Yヘリまで、ロケット弾やヘルファイア対戦車ミサイルで武装するようになったのを、ここ1~2年で見かけるようになったとのこと。(参照:下画像)

断定は出来ないが、仮に半島情勢をにらんで、必要な場所に海兵隊員を送り込む、また、いざという場合に孤立した人々の救出という前提での訓練が増えているのだとしたら、「不具合が生じて助けられなかった」ということでは困る。

その救出対象者に、日本人が含まれる可能性も否定できないので、小野寺防衛相が要求したように、同型機の全機の飛行停止を含む、全機の総点検は、日本にとっても極めて重要かもしれない。

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