“大岡裁き”は有楽町駅で行われた。江戸時代と今をつなぐアプリがアップデート

古地図アプリで町歩きをもっと楽しむ方法

カテゴリ:ビジネス

  • 日本橋にある100年企業は江戸時代と変わらない場所にある
  • 勝海舟の住まいや、町奉行所も確認できる
  • 江戸時代の朱引の範囲から23区に範囲が広がりスタンプラリー機能も追加

気象庁が今年の夏の天候の見通しを発表した。

東日本以西で高く、北日本でも平年並か高い見込みだということだ。

段々と冬も開け始めたこの頃、今も江戸時代の面影を残す東京で、暑い夏までの散歩をより楽しめるアプリがアップデートされた。

このアプリ「大江戸今昔めぐり」は、江戸時代末期の古地図と、現代の地図を重ね合わせられるもので、ベースとなる江戸末期の古地図をそのまま使うのではなく「完全描き起こし」で再現している。

そのため、スマホ上で現代図と古地図を重ね合わせることが容易で、文字も見やすくなっている。

このアプリを使って東京を散策してみた。

この古地図を一人で書き起こした中川さんのインタビューはこちら

日本橋は当時から商店などの密集地

東京・日本橋。

言わずと知れた五街道の出発点で、今でも国道1号線など主要な国道の起点となっている。

今は三越本店、コレド室町、日本銀行、野村證券、スルガ銀行などがあり、兜町や室町を含め、商業・金融の中心地となっている。

日本橋が、江戸時代からある橋だと知っている人は多いだろうが、この辺りに当時何があったのか知っている人はいるだろうか。

古地図アプリ「大江戸今昔めぐり」を見ながら日本橋周辺を歩いてみると、江戸時代から続くものがたくさんある。

当時から日本橋にあり続けるものを探してみると…

【江戸末期→現在】
『金座』→『日本銀行』
『越後屋』→百貨店『三越』
『木屋』→刃物店『日本橋木屋』
『西川近江屋』→寝具メーカー『日本橋西川』
『にんべん』→鰹節専門店『にんべん』
『栄太楼』→和菓子店『榮太樓總本鋪』

100年以上続く老舗が多い日本の企業。
日本橋近辺だけをパッと探しただけでもこれだけ出てくるのが面白い。

この写真にある山本海苔店は、創業1849(嘉永2)年、江戸時代の古地図でも変わらない場所にある。

明治時代に「味附海苔(味付け海苔)」を開発した山本海苔店を「大江戸今昔めぐり」で見てみると、アイコンがあり、この店に関する情報の閲覧が可能で、このアプリでは寺社などを中心に同様に約3000ヶ所の情報を見ることができる。

勝海舟は赤坂に住んでいた

場所を変えて次に向かったのは、様々な飲食店が立ち並ぶ赤坂。

この写真の場所には、江戸城無血開城と明治維新の立役者と言われた勝海舟の自宅があった。

勝海舟は赤坂で3度住居を変え、結婚後の若かりし頃にこの借家に住んでいた。

その住居の東側を見てみると、現在の溜池山王の駅があるが、古地図をみると現在の外堀通りに「溜池」という名の池があったことがわかる。この溜池、江戸城の外堀兼用の上水源としてつかわれていたという。

「外堀通り」という名も、その名の通り江戸城の外堀だったことがよくわかる。

今も赤坂にある日枝神社は、現在であれば勝海舟の自宅から徒歩数分。

当時勝海舟はどんな思いで日枝神社を見ていたのだろうか。

南町奉行は有楽町

江戸の街の町人に関する司法・行政・治安維持を一手に仕切っていた町奉行所。

時代劇で有名な「遠山の金さん」や「大岡越前」が町奉行所のトップ・町奉行を担っていた。

「遠山の金さん」こと遠山景元は北町奉行と南町奉行の両方を勤め、「大岡越前」こと大岡忠相は南町奉行を20年以上勤めていた。

その南町奉行所は現在の有楽町駅。

普段と変わらない有楽町の駅も、南町奉行所だったことを知ると、どこで大岡裁きが行われていたのかと気になってくる。

地図の提供エリアが拡大

今日アップデートされた「大江戸今昔めぐり」では、地図の提供エリアが拡大。

これまで江戸時代末期の朱引、いわゆる江戸幕府が江戸と定めた地域に限られていたが、東京23区をカバーする範囲へと拡大された。

見てみると、近年住みたい街ランキングの上位常連の吉祥寺の駅周辺の古地図も閲覧可能だ。井の頭公園にある井の頭池の形の変化なども面白い。
また今や高級住宅地として有名な成城学園前や、田園調布などの江戸時代の様子も見ることができる。

古地図を書き起こした中川さんは「基本的な道路は変わらない、川の流れも変わらない。ただ、あるはずのお寺が、明治になって行われた廃仏毀釈でなくなり、今では資料も何も残っていないような物が出てきたり…」と作業の難しさを話し、「読み終わるのに1年はかかる」という量の、江戸時代の手書きの地図や文章を参考にこの地図を完成させた。

また、スタンプラリー機能の追加により、古地図を活用した街歩きがさらに進化した。

ただ地図を見るだけでなく、テーマに沿って古地図散策を楽しむことが可能となり、更にクーポン機能により、散策をより充実した体験として楽しめるコンテンツになった。

住んでいる町や働いている町、散策に訪れた町。いろんな町の江戸時代の姿に想いを馳せれば、一人でも「ブラタ◯リ」のような町歩きができる。

一生で一番大きな住宅の購入の際に、江戸時代の地図を見ておくと、その土地の当時の姿がわかり、池や川の埋め立てなのかなどの確認もできて安心だ。



「大江戸今昔めぐり」アプリはこちらから
http://www.edomap.jp/