記者解説 堆積物を“持ち上げ”結果をどう評価?

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福島第1原発2号機で13日に撮影された映像で、機械が持ち上げたのは燃料デブリとみられる堆積物。

今回、つまみ上げられることが初めて確認された。

原発担当の井上明記者の解説です。

(燃料デブリとみられる堆積物をつかんで持ち上げられることが、初めて確認された。これはどう評価していいのか?)

13日は、堆積物をつかむたびに、装置を遠隔操作する部屋では歓声が上がったということで、ある関係者は「大成功」と評価していました。

福島県の原子力対策監を務める角山茂章さんは、「比較的動かしやすい、粒状のいわゆる『ルーズデブリ』が確認されたことは、アメリカのスリーマイル原発と似ている。その知見を生かせるため、取り出しに向けた作戦が立てやすくなった」と分析していました。

燃料デブリの取り出し、廃炉に向けて大きく前進したと言えそうです。

(今回の調査で、燃料デブリを取り出す技術や方法の開発、これは一気に進むとみていいのだろうか?)

そうは簡単にはいかないのが現状です。

今回調査できた範囲は、格納容器の底のわずか2%にとどまっていて、決して全体が把握できたわけではありません。

東京電力も、全体の把握を今後の課題の1つに挙げています。

調査では、堆積物を持ち上げられないケースがあり、燃料デブリの形や大きさ・硬さなどは一定ではないと考えられています。

2021年の燃料デブリの取り出しに向けて、調査や分析を重ね、確実に廃炉を進めることが求められています。