元服式で大人への思い新たに 伝統の儀式で誓う

江戸時代から続く伝統の儀式。

岩手・大船渡市では、この春、中学を卒業する子どもたちが元服式に臨み、地域を支える一員として迎えられた。

この元服式は、大船渡市赤崎町にある「佐野契約会」が、江戸時代末期の嘉永(かえい)4年から行っている成人の儀式。

169回目となる2019年は、地域に住む中学3年生10人のうち8人が式に臨んだ。

式では元服の心構えとして、「嘉永四年の定」が読み上げられた。

定めには「親孝行はわが子孫のため」といった、30カ条の先人たちの教えが説かれている。

その後、生徒たちは契約書に母印を押し、酒の代わりにジュースが注がれた杯で、かたく契りを結んだ。

大船渡第一中 3年・平華乃さんは、「大船渡を担う1人として、勉強などを頑張っていきたい」と話した。

赤崎中 3年・佐々木琉誠さんは、「地元の企業で働きたいと思っているので、大船渡の復興が、さらに進むように協力できる人になりたい」と話した。

大人の仲間入りをした生徒たちは、街の復興を支える1人として、思いを新たにしていた。