被告の町長側 争う姿勢示す 大槌町 旧役場庁舎 解体差し止め訴訟

岩手・大槌町の旧役場庁舎の解体差し止めを、住民団体の代表が求めている裁判の、第1回口頭弁論が開かれた。

被告の町長は、争う姿勢を示した。

訴えを起こしているのは、住民団体の高橋英悟代表と遺族、あわせて2人。

旧役場庁舎をめぐっては、原告2人が、平野公三町長に震災遺構としての価値の検討が不十分として、解体の差し止めを求める住民監査請求をしたが、「財産的価値はない」として、請求が棄却されている。

原告側は、この結果を不服として裁判を起こし、14日の第1回口頭弁論では、あらためて解体の差し止めを求めた。

これに対し、被告の町長側は、答弁書で全面的に争う姿勢を示した。

裁判では、旧役場庁舎の保存について、検証する価値もないのかどうかが争点のひとつで、原告側は裁判所に、現地調査を求めた。

これに対し、裁判所は判断を保留した。

おおづちの未来と命を考える会・高橋英悟代表は「この建物が何を伝えているのかということも含めて、あの場所だからこそ、感じるものがあると思いますので、ぜひとも、(裁判官に)あの場所に来ていただいて、五感で感じていただくのが、とても大切なことだと思います」話した。

解体工事は、手続きの不備やアスベスト調査が不十分だったことから、6月から中断されているが、10月から再開される予定。

次回の裁判は、10月22日で、裁判所が現地調査に行くかどうか判断が出される見通し。