週末を前に都内のスーパーでは買いだめの動きが

不要不急の外出自粛を求めらた週末を前に、東京都内では27日も買いだめの動きがあった。

 
 
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ネット上では「買いだめ客が殺到したスーパーはクラスター(集団感染)にならないの?」「これだけの人が集まればクラスターも起きる気がする」などと買いだめによる集団感染に不安の声があがった。

買い物客:
スーパーに行っても何もない状態だから昨日も家にあるものを食べて、今日は仕事を休んで買い物をしています。本当にもうイライラしちゃいます。

買いだめによるクラスター(集団感染)の危険も

国は換気の悪い密閉空間に、多くの人が密集し、近い距離で会話する密接場面の3つの条件が重なるとクラスター(集団感染)のリスクが高まるとしている。

 
 

“買いだめ感染”のリスクについて、専門家は…

ナビタスクリニック新宿・濱木珠江院長:
ぎゅっと人が集まって長く一緒にいるのはあまりいいことではないので、感染のリスクになるのかなと思います。

 
 

実際の店舗では3条件がどの程度当てはまるのか?

では、実際の店舗では3条件がどの程度当てはまるのか?取材班は都内のスーパーへ向かった。

まずは売り場付近を見てみると、野菜や肉などの食品売り場では手が届く距離に多くの客が密集する場所となり、感染リスクが高まる条件の1つに当てはまっていた。

 
 

さらに感染リスクが高まる場所が、買い物客が長い列を作るレジ付近だ。多くの客が会計を待って密集し、店員とも会話をする密接な場面となるレジ付近。少なくとも2つの条件が当てはまることに。狭い通路にはレジを待つ18人が間隔も空けずに密集していた。

 
 

こうしたリスクを少しでも減らすため、ヨーロッパで最も多い感染者を出しているイタリアでは、人との間を1メートル以上空けるように政令で定めている。

 
 

さらに店内では買いだめの心理から、客1人が買う量が普段よりも多いため、店員の前で会計を待つ時間も長くなっている。とある客はレジに入ってから会計を終えるまでに2分半ほどかかっていた。

密閉された空間であることが多いスーパーだが、練馬区のアキダイ関町本店では出入口が大きく、空気の換気はできているという。

アキダイの秋葉弘道社長:
きのう1日で2200人ぐらいの客に来ていただいた。レジ担当は1人で700人~800人のお客さんと接点がある。マスク着用と時間でアルコール消毒をしています。

買いだめによる感染リスクに買い物客は…

50台女性客:
買いだめをしちゃいけないと言われても、家庭を守るしか個人でできない。

では、対策について専門家は、次のように語る。

ナビタスクリニック新宿・濱木珠江院長:
落ち着いて必要な分だけを買いに行くというので大丈夫ではないかと思います。なるべく大勢で行くのではなくて、人数を絞って1・2人で買い物にいくことです。

(Live News it! 3月27日放送分より)