輸入パーツの工場がストップ…「予想もつかない状況」

主婦を中心に、暮らしの必須アイテムとなりつつある電動アシスト自転車。
しかし今、この電動アシスト自転車の入手が困難になっているのだという。

背景にあったのは、新型コロナウイルスの影響。
マスクやトイレットペーパーに続く品不足はなぜ起きているのだろうか。

この記事の画像(5枚)

東京・世田谷区にある自転車ショップ「佐藤サイクル商会」では、通常の在庫は10台ほどだという電動アシスト自転車。
しかし3月20日からの3連休に3台が売れ、今後は入荷の見通しが立っていないという。

そもそも毎年3月から4月は引っ越しや新入学・新入園などにより自転車が最も売れる時期で、売れ行きは他の月の2倍近く。店でも春の新生活フェアなどの準備をしていたというが…

佐藤サイクル商会・佐藤紀幸さん:
中国のコロナウイルスの影響で、各メーカーさんの中国工場の方がストップしてしまいまして、それによって日本への供給が止まってしまったことが今回の影響につながっていると思います。

新型コロナウイルスの影響というのは本当に非常に大きくて、予想もつかない状況だったのが現状なんですね。

大手メーカーのヤマハによると、モーターなどの部品は国内で生産しているものの、フレームなど多くのパーツは中国から輸入しており、その供給が不安定になっていることから、在庫切れが起きているのだという。

在庫切れは、インターネット上でも。
パナソニックのオンラインストアでも在庫切れが相次ぎ、公式サイトには「新型コロナウイルスの影響による在庫切れについてのお詫び」というメッセージが掲載されていた。

40代女性:
子どもができてから(電動アシスト自転車が)ないと厳しいなと思います。子どもが小さいうちはやっぱり公共交通機関も乗りにくいし…

70代女性:

重い荷物が持てないので、買い物の時には必ず(使う)。


新型コロナウイルスの影響を受ける春の“需要期”を前に、「佐藤サイクル商会」は「なるべくお客様のご期待に沿えるように頑張っていく」と話している。

(「Live News it!」3月23日放送分より)