卒業間近に…一部の小中学校が再開

新型コロナウイルスの影響で臨時休校が続く中、3月16日、一部の小中学校が再開した。

卒業まで5日となった兵庫県明石市の大観小学校では、6年生の教室のほとんどの児童がマスクを着用。
しかし、久しぶりの再会に児童たちの間には笑顔がこぼれていた。

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教師:
きょう、学校に来られてうれしいですか?

児童:
はい!

教師:
日本中で、6年生がこうやって最後過ごせるのはわずかな学校。この4日間を大切に過ごせたらいいね。


「みんなとも会えて、外にも出られるようになったのでうれしかった」と話す児童たち。ホームルームの時間には、手洗いうがいの大切さを再確認する様子も見られた。

一方、雪の中の登校となったのは、島根県奥出雲町。
登校する児童たちは一様にマスクを着用し、校舎の入り口では先生のお手本を見ながら手を消毒していた。

さらに、先生たちが念入りに行っていたのは、校内の消毒。
誰もが触るドアノブなどを拭く作業に追われていた。

児童:
ちゃんと予防して、ならないようにしたいです。


2週間ぶりとなった学校再開に、保護者からはこんな声が聞かれた。

小学1年生の保護者:
ほとんど家にいましたし、ちょっとストレスがたまっていたんで、学校で思いっきり遊んでほしいです。

小学2年生・5年生の保護者:
結局この先どうなるかがわからない不安がしばらく続くと思うので、早くいい方向に向かえばいいなと思います。

広がり続ける感染 休校継続の判断も…

学校再開を決めた小中学校がある中で、現在も感染拡大は続いている。
新潟市では福祉施設に勤める50代女性の感染を確認。この女性が勤める施設では14日に利用者の男性の感染が判明しており、女性はこの男性と濃厚接触があったとみられている。
また、北海道では感染者の80代男性の死亡が確認され、新たに4人の感染を確認。
北海道の感染者は152人となっている。

これら感染者の確認は学校再開にも影響。
佐賀県では当初、16日にすべての県立学校を再開する予定だったが、13日に県内で感染が確認されたのを受け、引き続き休校を決定している。

(「Live News it!」3月16日放送分より)