お弁当を届けるサービスやおにぎりの無償提供

臨時休校は2週目に突入し、学校を休む子どもへの支援策が広がっている。
外食チェーンの「ワタミ」が運営する「ワタミの宅食」は、9日から自宅で過ごす子どもたちを対象にお弁当を届けるサービスを始めた。

「ワタミの宅食」
「ワタミの宅食」
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通常、1食あたり600円ほどのお弁当やおかずを、今回は200円で提供。
期間は4月3日までで、累計50万食分を届けるという。

このサービスの予約はすでに終了したが、2日間で400万件を超える問い合わせが殺到したことから、ワタミは来週から別のサービスを追加で始めることにしている。

watami・渡邉美樹会長兼CEO(最高経営責任者)
本当に皆さん、保護者の皆様、困っているんだなと、反響の強さには驚いている。ですから、これから4週間で終わらないと思っているので。

watami・渡邉美樹会長兼CEO
watami・渡邉美樹会長兼CEO

またローソンは10日から全国の学童保育施設におにぎり約38万個の無償提供をすすめるなど臨時休校に関連した支援が広がっている。

子供達は従業員の控室で自習

こうした中、東京・清瀬市のファミリーレストランでは...。
店内に入るとバックヤードへ向かう親子。
従業員の控室では、子どもたちが自習をしている。

従業員控室で自習する子供達
従業員控室で自習する子供達

すかいらーくホールディングスは、運営する「ガスト」や「ジョナサン」などの従業員に対し、業務時間中、子どもに控室で過ごしてもらえる取り組みを始めた。
お母さんが働いている間、子どもたちは自習をしたり、ゲームを楽しんだりしている。

“職場で過ごす”小学2年生:
「(お母さんと一緒にいられてどう?) 安心する」

“娘と出勤”した従業員:
入っている(勤務の)スケジュールも変更なく働けるようになって、本当に親としても、子どもとしても、すごく喜んでいて、仕事中も安心して働ける。

働くママからは感謝の声が上がる一方、今後に対する不安も。

従業員:
この生活が始まってまだ間もないので、試行錯誤しているというか。新しい生活スタイルに慣れることに必死で。

新型肺炎の拡大が続く中、先が見通せない不安について働く皆さんに街で聞いてみた。

「大人も子供もストレスたまって早く普通に戻りたい」

専業主婦(40代):
子供も幼稚園が終わってしまって本当に毎日ずっと献立を考えているような感じ。まだ主人は在宅ではないが、これがどんどん悪化して主人も在宅になったら二人の世話をするかと思うと気がめいります。

専業主婦(40代)
専業主婦(40代)

無職(60代):
瀬戸際の2週間と言うけど、実際問題政府の関係者が言っているスタートの日にちが違う。だから現実には今月いっぱいは緊急事態と私は認識しています。五輪を期待していたが、ひょっとして無観客試合というのが大量に出るのではないかと思っている。

無職(60代)
無職(60代)

通信関係(30代):
ある種ブームじゃないがちょっと乗り切れば終息するのではないかと思っていたが、そんな雰囲気全然ない。リモートワークとか時差出勤とか結構会社あげてやっているのでなるべく使える制度は使う。

通信関係(30代)
通信関係(30代)

金融関係(20代):
報道で「感染者がどこどこで出ました」と言っても驚かないくらいみんな当たり前になっているのでこれからどんどん増えるのではないかと思う。時差出勤などをやりたいとは正直思うけど、やることで色んな人に迷惑をかけるかもしれないのでとりあえず流れに身を任せている感じ。

金融関係(20代)
金融関係(20代)

総務経理(40代):
今後は我慢できなくて外出ちゃいそうな気がする。子供もちょっともう限界来ているので、家の中で大騒ぎもいいところなので出してあげないと。もう大変、大人も子供もストレスたまって早く普通に戻りたい。

総務経理(40代)
総務経理(40代)

三田友梨佳キャスター:
様々な支援策も拡大していますが、子供達の精神的なケアというのも今後必要になってきそうですね。

津田塾大学・萱野 稔人教授:
夏休みの長期の休みになると保護者もストレスを溜めるという統計が出ています。
そういった問題を認識して保護者も子供もケアしていくという社会の態勢が必要だと思います。

萱野 稔人教授
萱野 稔人教授

(「Live News α」3月9日放送分)