現状は「穏やかなルートたどっている」

新型コロナウイルスについて「今後1、2週間が急速な感染拡大か収束かの瀬戸際」という見解を示した国の専門家会議から2週間。
時間経過と患者数のグラフを示し「ピークの山を緩やかにすることが大切」としたが、国内での感染者が増える中、現状はどうなっているのだろうか。

感染症に詳しい、医師の梅田悦生氏にお話を伺った。

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加藤綾子キャスター:
現状について、この赤い丸をつけた位置にいるということなのですが、これはどういったことからでしょうか。

梅田悦生氏:
ピークが下がっているということと、まだピークに達していないと思います。

加藤綾子キャスター:
ピークの山の前だったんですが、緩やかなルートをたどっていると現状は言えるということですね。

イベントの自粛は「効果あり」

緩やかなルートをたどっているという国内の感染状況。
一方で、流行のピークを引き下げるため、2月26日にはイベントなどの自粛、27日には休校が要請されてきたが、感染者数は増え続けている。

加藤綾子キャスター:
潜伏期間があるので自粛要請の効果というのはもう少し先に出てくるかもしれないのですが、政府の対策は効果を上げているとお感じですか。

梅田悦生氏:
休校に関しましては、もともと若い人はあまりかかりませんから、効果は何とも言えません。しかし、イベントの自粛は効果があると思います。とても大事なことだったと思います。

加藤綾子キャスター:
空間に一斉に人が集まるのを自粛要請したというのは効果的だったと。
こういった対策をもし取らなかったらどうなっていたと思いますか。

梅田悦生氏:
厚生省が最初に出したように高いピークの山(オレンジのグラフ)になったと思います。

加藤綾子キャスター:
3月9日からは中国・韓国への入国制限要請も始まりましたが、こういった政府の一連の対応についてはどうでしょうか。

梅田悦生氏:
要請にとどまっているのは政府としては中途半端な感じ。もう少し厳しく言ってもらってもいいんじゃないでしょうか。

5月末に下火に?今後の予想

新型コロナウイルスについてWHOは「インフルエンザのように夏になれば消滅すると考えるのは間違いだ。現時点でそう考える根拠はない」としている。
梅田悦生氏は日本のピークが来るのは3月末で、5月末ぐらいには下火になると指摘する。

梅田悦生氏:
感染症というのはきれいな山を描きまして、ピークに行くまで2か月、終わるまで2か月なんです。中国では12月の下旬から出て、4月の末には相当下火になるだろうと。日本では1月末から起きていますから、ちょうど3月の中旬~下旬がピークで5月末ぐらいに下火になるかなという予測をしています。

コメンテーター宮家邦彦氏:
外国でコントロールに成功しているのは、みんな特別な法律がちゃんとあって特別な司令塔があって準備をしてリハーサルをやって、すぐに行動しているわけです。これがあるからできているんだけど、日本にはその法律がないですから、当然残念ながら中途半端にならざるを得ないのはある程度仕方がないと思います。今からでも遅くないですからしっかりとした法律をつくるべきだと私は思います。

加藤綾子キャスター:
WHOの発表はありましたけれども、インフルエンザと同じようでちょっと湿度が高くなってくる梅雨の時期になってくると自然とおさまってくるのか、というような見立て、希望のようなものがあったんですが…

コメンテーター・宮家邦彦氏:
危機管理というものは常に最悪のことを考えてやらなきゃいけない。希望的観測だけで物事をやってはいけないと思います。

木村拓也アナウンサー:
イタリアでも増えていると考えると、突然変異しているという見方も捨てきれないですよね。

梅田悦生氏:
私はそれを心配しています。イタリアで突然変異している可能性はあります。

加藤綾子キャスター:
ウイルスが変化するとまた新たな対応策が必要になってくるということですね。

(「Live News it!」3月9日放送分より)