都庁などで検温開始

 
 
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新型コロナウイルスの感染が拡大している中、東京都庁では、3月4日から訪れる人全員に対する検温がスタートした。都庁と都議会には1日約5000人が訪れるが、37度5分以上の発熱などがあれば、立ち入りを自粛するよう呼び掛けるという。

また都営地下鉄・大江戸線の都庁前駅では、3月4日から熱を感知するサーモカメラを設置、利用客が乗車前に体温をチェックできる。

換気を励行している施設続々

そして、新型コロナウイルスの対策で注目されているのが、換気。

駅に到着した東京メトロ・銀座線の車両。窓に注目すると、上の部分が開いている。首都圏の鉄道各社に尋ねたところ、16社中8社が、混雑した車両を中心に、窓を開けての換気を呼び掛けているという。

 
 

さらに、子供を預かる保育施設でも。
横浜市内の認定こども園「ムロノキッズ」では、入口の引き戸、そして教室の窓もすべて全開の状態になっていた。窓が全開になると、子供たちはたまらず…

園児:
寒い

 
 

再び窓を閉めるが、換気は20分おきに実施。さらに空気清浄機を各部屋に1台ずつ設置している。

認定こども園ムロノキッズ・青木遥さん:
やっぱり1番は部屋の換気を気をつけてやっています

 
 

家庭の正しい換気のやり方は

家庭でもできる正しい換気の方法についてまず専門家が指摘するのは、換気の頻度。

KARADA 内科クリニック・佐藤昭裕院長:
最低1時間に1回、5分から10分の換気をするといいと思います。

さらに、大きな窓を1カ所開けるよりも、対角線上にある窓を2カ所開けるほうが、より早く換気できるという。

 
 

部屋の中の空気の流れを再現した模型で実験すると、窓を1カ所あけた場合、空気があまり動かず、部屋の中にこもっていることがわかる。

次に、対角線上の窓を2カ所あけると、空気の流れができ、あっという間に部屋が換気されていく。この時、風上の窓を15センチほど開け、風下の窓を全開にすると、空気の流れがよくなるという。

 
 

では、窓が1カ所しかない部屋はどうすればいいのか。

KARADA内科クリニック・佐藤昭裕院長:
例えば扇風機とかがあるようであれば、窓に向けて扇風機を使うと効果的だと思います。

空気を裏側から取り込み、風を送り出す扇風機の特徴を生かし、窓の外に向かって5分間動かすだけで、換気の効果が高まるという。また高層マンションなど、窓が開かない構造の場合は、換気扇を回し続けることも有効だという。

住人:
換気の部分は寝耳に水といいますか。5分くらい扇風機で出すっていうのが大事だっていうのは初めて聞いた。

 
 

除菌は指先がポイント

除菌にも、効果的に行うコツがあると専門家は指摘する。

KARADA内科クリニック・佐藤昭裕院長:
よく揉み込んで、手に付いたウイルスや細菌など取り除くことが重要だと思います。

アルコール消毒をする際、特に忘れがちなのが、指先。まず、親指以外の4本の指先に擦り込み、親指にもねじり込むように擦り込むのがポイント。

 
 

基本的にマスクは洗って再利用しない

さらに、マスクを外すときにも、注意すべきポイントがあるという。

KARADA内科クリニック・佐藤昭裕院長:
一番ここの表面が汚れていますので、ここには触れないようにしてください。脇のところを持っていただいて、外していただくと。

 
 

すると、住人から、こんな疑問が…。

住人:
今マスクが買えないので、ちょっと実は洗って使っています。それはどうですかね。

KARADA内科クリニック・佐藤昭裕院長:
基本的には使い捨ての物ですので、できたらやめた方がいいと思いますね

3月4日、全国マスク工業会が示した指針でも、洗って繰り返し使える表記がないタイプは、洗うと機能が落ちるため、再利用は勧められないとしている。

 
 

どうしてもマスクを洗う場合は

では、どうしてもマスクが手に入らない場合は、どうすればいいのか。

感染制御学に詳しい・東邦大学・小林寅喆教授:
洗濯機で、ソフト洗いとかそういう機能が付いているんであれば、そういうもので優しく洗っていただく。手洗いでする場合には、中性洗剤ですね、家庭にある。生地をいためないように優しく、泡立てて洗っていただいて。より清潔に使うため、洗ったマスクは、きちんと乾かすことがポイントだといいます。

 
 

(「めざましテレビ」3月5日放送)