街の7割が「オタク」を自認
女性A:
もう最初の自己紹介のときに言っちゃいます。「ジャニオタです」って
女性B:
がっつりアニオタですね
ココ調取材班:
自分で「アニオタ」って言うんですか?
女性B:
けっこう言っちゃいますね
女性C:
今だってオシャレなオタク多くない?化粧品とかコスメオタとかもそうだし
実は今、自ら「オタク」と公言する女子が街に急増中!SNSでは、総再生回数3億回超えという「オタクあるある動画」も注目を集めている。
末吉9太郎(すえよしきゅうたろう)さん:
ウチらオタクは?食費は抑えろ、推しに積め!それなーそれなー
2019年にデビューした「CUBERS」のメンバーで、自身もアイドルオタクだという末吉9太郎さんによる、アイドルオタクならやってしまいそうな「あるある」を再現したこの動画が共感できると話題になっている。
めざましテレビのココ調取材班が街で女性198人にアンケートをとったところ、「自分はオタクだと思う」と答えた人は77%!そこで、今回の「ココ調」は、オタクを堂々と公言する急増するオタク女子の活動“オタ活”を調査する。
ディズニー・アイドル・ゲーセン あなたは何オタ?
さっそく街で「自分は何のオタクなのか?」を聞いてみると…
女性D:
(友人は)ディズニーオタク!
女性E:
ラプンツェルは大好き!
女性D:
ラプンツェルってフライパン持って戦ったりするんですよ。それをマネして、フライパン持ってクルクルやってるんです。家の中で(笑)
女性F:
GENERATIONSオタクです。(GENERATIONSの)犬のキャラクターがあるんですけど、それがUFOキャッチャーで取れて。全員分集めて並べて、毎日「あ~カワイイ~」ってやってます
女性G:
NMB48とかアイドルオタク。(握手会で)覚えてもらうために、毎回同じ服で行きます。(メンバーの梅山恋和さんが)たまたま同じ服を持っていて、「一緒の持ってる」みたいになって。めっちゃ好きだから…自信ありますよ、オタクの(笑)
アーティストやアイドルなどのオタクを公言する女子が多い中、こちらのぬいぐるみを持って歩いていた女性は…
女性H:
クレーンゲームオタク、ゲーセンオタク。2日に1回は行っちゃって…
自宅には、クレーンゲームで取ったぬいぐるみがなんと段ボール4箱分もあるという。
女性H:
毎日、誰かしら一匹連れて歩いちゃってます。「趣味=オタク」って考えているので、オタクって公言することには何にもためらいはないです
女性I:
廃墟好きで…廃墟オタク!古くなっていくものが、めちゃめちゃカッコイイんです
女性J:
私は演劇オタク。(好きすぎて)劇場でバイトしているんですけど、その空間にいるだけで幸せ
さらにこちらの女性は、ちょっと変わったものが好きすぎるオタク。
女性K:
カボチャがすごく好きで、カボチャオタク
ココ調取材班:
(スマホの)アルバムのフォルダ名が「カボチャ2019秋」。カボチャ専用のフォルダができていますよ
女性Kの友人:
誕生日パーティーは、みんなでカボチャのスイーツとか煮物とかケーキとかを作って、カボチャをプレゼント。カボチャでできているんじゃないかなってくらい愛が強い
なぜ隠さない?「好き」と「オタク」の究極の違い
イマドキ女子たちにとっては、「好き」=「オタク」というライトな感覚のようだ。その理由は?
女性L:
「好きなこと=全部オタク」って言った方が、すごく私は極めているんだよっていうアピールで言いたがる子が増えている気がします
女性M:
(オタクと)言った方が話しやすいし、SNSとかも「#オタ活」とか増えてきているんで
女性N:
趣味同士でつながれたり、コミュニティーを増やしやすく なったのかなって思うので
千葉大学教育学部の藤川大祐教授によると、特に女性はSNSなどコミュニケーションの頻度が高く、これが“オタク女子”増加の一因にもなっているという。
では、「好き」と「オタク」の究極の違いとは?
女性O:
生活がオタク中心で回っちゃってるから、好きとかのレベルじゃなくて、生命活力(笑)
女性P:
お金出すか出さないかじゃないですかね。ガチになっちゃうと、もうグッズに何万円とかかけちゃう
身を削っても好きなものにお金をつぎ込むのが、“オタク女子”の特徴。
女性Q:
服とか買うお金あったら、お笑いライブに行こうって思います
女性R:
月7万円稼いだら(グッズに)7万円使っちゃいます
女性S:
(グッズだけで)少ない時で1年間50万円くらい。ビジュアル関係なしに全部買う
そんなグッズを手に入れるには、苦労もあるようで…
女性T:
売り切れになったりとかしたら怖いので、朝イチで5時とかから並んで、6時間くらい並んで買う、みたいな
と言う彼女たち(女性Pと女性T)は、ネットへの動画投稿などを中心に活動している4人組男性ボーカルグループ「浦島坂田船(うらしまさかたせん)」のオタク。ご自宅へ伺い、苦労して集めたというグッズを実際に見せてもらった。
女性P:
思った以上に少ないなとは思いました。友達にあげちゃったり、数は落ち着いたのかなと
とはいえ、よく見ると同じグッズが複数個あるものも…一体なぜなのか?
女性P:
ペンライトの指輪版。手の裏と表につけるので(複数必要)。こうやって見せてもキレイだし、こうやって見せてもキレイに見えるかなって
指輪型のペンライトをつけて電気を消してみると、手のひらの表と裏どちらを向けても鮮やかな光を放っていた。「浦島坂田船」オタクの彼女たちは、同じグッズを複数個集め、オリジナルな使い方をしていた。
グッズで誕生日を祝福&仲間で試合観戦 “オタ活”の楽しみ方
では皆さん、そんなグッズでどのようにオタク活動=“オタ活”を楽しんでいるのか?
ココ調取材班:
このネコのぬいぐるみは何ですか?
女性U:
「なるせ」さんのネコです
これは、ネットを中心に作詞家・シンガーとして活躍している「なるせ」さんのキャラクター。さらに、グッズを買うだけではなく…
女性U:
自分で作ったアクリルキーホルダーです。イラストは自分で描いて
なんと、iPadを使って自分で描いたなるせさんのキャラクターだという。本物のグッズと比べても変わらないほどのクオリティーの高さだ。
そんなグッズで彼女がしている“オタ活”とは?
女性U:
なるせさんが1月13日に誕生日があったんですけど、本人のいない誕生日会みたいなのをグッズとかケーキとかオーダーで頼んで並べて、お写真をすごく撮って。自己満足なんですけど「おめでとう」みたいな
一方、こちらのオタク女子たちは…
女性V:
私たちは巨人オタクです。これ着て池袋歩ける!
女性W:
背負えるよね
女性V:
背負える!亀井善行を背負える!
実はこの日、オープン戦が無観客試合となり、観戦に行くことができなくなったという。そんな彼女たちが急遽考えた“オタ活”の様子を見せてもらった。
ココ調取材班:
スゴイ声がしますよ!めちゃめちゃ盛り上がってます!
他にも4人のオタク仲間を呼び、部屋での試合観戦。6回裏、岡本和真選手がホームランを打つと、部屋には歓声が響いた。
巨人オタクの女性たち:
キャー!! わぁ~!顔がイイ~
立ち上がってグッズのタオルを振り回して抱き合うなど、まさに球場で応援しているかのような盛り上がりだった。
さらに、街で出会ったこれからオタ活をするという女子に付いて行ってみると…
横山ルリカ リポーター:
あれ?写真を撮り始めました。なぜここで写真を撮っているんでしょう?え、何もないですよここ…どういう写真!?
一体、何のオタ活をしているのか?
女性X:
映えオタクです!
横山ルリカ リポーター:
映えオタク!?
そう、彼女たちは“映える写真”にハマっているオタク。しかし、撮影している場所はいわゆる映えスポットではなく、何の変哲もない場所がほとんど。
横山ルリカ リポーター:
これ映えてます?
女性V:
加工で(映えさせる)!
そのため、場所自体が“映え”でなくても、とにかく写真をたくさん撮るのだという。
女性V:
コレクション的な感じで。自分が撮られて、それを加工して「カワイイ」みたいな。自分にとってのモチベーションになるかなと思います
(「めざましテレビ」『ココ調』3月6日放送分より)