人権は憲法3原則の1つ

今週の平井事典は「人権」。

子供の頃に社会科で習ったが、人権とは「人が生まれながらに持っている権利」の事。日本国憲法は「国民主権」「平和主義」と共に「基本的人権」を3原則に定めている。

具体的には、まず平等。差別されない。それから自由。行動や表現、信教の自由。健康で文化的な最低限の生活を送り、教育を受ける、働く、投票する、などもある。

他人の人権と衝突してはダメ

ただし人権は無制限ではない。なぜなら他人の人権と衝突することがあるから。これを知らない人が意外に多くてびっくりする。

例えば「表現の自由」も、それが他人を傷つけたらダメ。

「移動の自由」も、コロナウイルス感染しているのに好き勝手に移動してウイルスをばらまくと他人の健康な生活を脅かすのでダメ。

人権と安全のバランス

問題はこの人権と安全のバランスをどう取るか。今回の政府のコロナ対応については、落ち着いたらきちんと検証すべきだ。

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【解説:フジテレビ 解説委員 平井文夫】

【表紙デザイン:さいとうひさし】

平井文夫
平井文夫

言わねばならぬことを言う。神は細部に宿る。
フジテレビ報道局上席解説委員。1959年長崎市生まれ。82年フジテレビ入社。ワシントン特派員、編集長、政治部長、専任局長、「新報道2001」キャスター等を経て現職。