“令和の怪物”こと、ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)が27日、ブルペンで初めて18.44メートルの距離で座った捕手への本格的な投球練習を行った。

石垣島キャンプでこれまで吉井理人1軍投手コーチ(54)の指導のもと、着実にステップアップを図ってきた佐々木。13日の初ブルペンから4回は捕手を立たせた状態で、直近2回はホームベース上に捕手を座らせ、2メートルほど短い距離で投球練習を行ってきた。
プロ入り後7度目のブルペンとなるこの日は、遠征先のオリックスのキャンプ地・宮崎市のSOKKENスタジアムでの練習試合前のブルペン入り。捕手を座らせストレートばかり21球を投げ込み、新型コロナウイルス感染防止策のため、無観客となったブルペンにミットの快音を響かせた。

2月27日
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オリックスの選手たちや山田久志オリックス臨時コーチ(71)もブルペンを視察。かつて阪急で通算284勝をあげたサブマリン、「無理をして投げている感じもないので、自然と投げていてああいうボールが投げられるんだなと。これは財産ですから大事に育てて欲しいですね」と絶賛した。

投げ終えた佐々木は「軽めの調整のイメージで投げました。感覚を徐々に戻していくための良い練習でした。前よりも距離が遠くなった中で、しっかり良い調整ができたと思います。キャンプは終わりますが、シーズンは始まっていないので、ここで100%にもってくる必要はない。今日の状態を上げていって、それがきちんとできてから、次は打者に投げるということだと思うので段階を踏んでやっていきたいです」とフリー打撃での登板、そして実戦登板を見据えた。

石垣島キャンプから沖縄本島、高知、宮崎の遠征を終え、帰京後には岩手・大船渡高校の卒業式が控える。「すごく楽しみです。なかなか帰ることができないと思うので、リフレッシュしたいです」と佐々木。次の段階の「対打者」に向けて一歩一歩着実にステップを踏んでいく。

(フジテレビ・加藤忍)

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。