祖母は大正生まれの100歳 孫は41歳のプロカメラマン

大分・別府市内のカフェの店頭にポスターを貼る1人の男性がいた。

プロカメラマン“東京神父” 福田元さん:
おばあちゃんが100歳で、僕が41歳なので、2人の写真を展示する写真展を今度やるんですけど、それで「141歳の写真展」

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その100歳のカメラマンというのが、別府市内に住む福田サヨさん。
大正8年、1919年生まれの100歳。

サヨさんが趣味として写真を撮り始めたのは、還暦を過ぎた61歳の時。それ以来、フィルムカメラで約40年間、近所の風景や庭の花などさまざまな写真を撮り続けてきた。

これまでに県内の二科展で2度も入賞しているという腕前。

100歳のカメラマン 福田サヨさん:
楽しみ。何を撮ろうかと、撮ってどんなのができるかと。きれいな写真ができたらうれしくて

そしてポスターを貼っていた福田元さんは、サヨさんのお孫さんで、“東京神父”という名前で活動しているプロのカメラマン。

100歳の祖母が撮ってきたフィルム写真と、41歳の孫のデジタル作品。2人は今、3月の展覧会に向けて準備を進めている。

3月に2人の写真展 写真は「わたしの人生みたいなもの」

そのおばあちゃんとの写真展を成功させるために、別府市内を回って協力を呼びかけている孫の元さん。この日は、あの“名物館長”のもとを訪ねた。

映画館を切り盛りする岡村照さん。こちらも88歳の大ベテラン。

別府ブルーバード劇場・岡村照館長:
素晴らしい。おばあちゃんが100歳で、わたしも「100歳まで映画館続けて」とみんなに言われているので、頑張らないとと思った

プロカメラマン“東京神父” 福田元さん:
おばあちゃんの写真の、僕が一ファンなので、おばあちゃんの愛を皆さんに見てもらって、何か1つ持ち帰ってもらえたらいいなという、そんな気持ちでやっている

100歳のおばあちゃんと41歳の孫。
2人の写真展は、3月27日からトキハ別府店で始まる。

ーーおばあちゃんにとって「写真」とは?

100歳のカメラマン 福田サヨさん:
わたしの人生みたいなもの。孫がどんな写真撮っているのかと思って、それも楽しみ。わたしの写真でよかったら、見にきていただきたいですね

3月に開催されるこの写真展は、できるだけ多くの方に見てもらいたいということで、入場無料となっている。そのために現在、クラウドファンディングを活用し、支援金を募っているという。

(テレビ大分)

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