バレンタインデーに自分へのご褒美

車両価格4000万円以上の超高級車ロールス・ロイス。
世界65ヵ国で配車サービスを展開するウーバーは、このロールス・ロイスを配車できる日本初のキャンペーンを13日から開始。
利用者にはスーツ姿の運転手からGODIVAのチョコレートがプレゼントされる。

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利用者:
ロールス・ロイスはなかなかお目にかかる機会がないので、(料金は)都内の通常のウーバーの1.1倍、1.2倍くらい。誤差の範囲かなと。

チョコレートは?

バレンタインデーに自分へのご褒美。
男女問わずちょこっと贅沢するニーズが高まっている。

その波は主役のチョコレートにも。
カカオの形をした大きなチョコレート。
ふたを開けてみると中にキットカットとフルーツが入ってる。
キットカット専門店では期間限定で甘酸っぱさが特徴のカカオの果肉を使った3000円のチョコレートケーキを販売。

さらにJR東京駅にあるブラックサンダーの特設店舗には、開店前にもかかわらず行列が。
お目当てはこの店舗で期間限定で発売されている「至高の生ブラックサンダー。」
通常のブラックサンダーの上に生チョコレートが載せられ価格は100倍高い3000円。
強気の値段設定にもかかわらず、1時間ほどで完売になった。

販売員:
お一人さまで買う数が多かったのかもしれない。(購入合計額が)1万円超えてる方が1日に数名いる感じ

自分自身へのご褒美バレンタイン。チョコやサービスの楽しみ方が多様化している。

バレンタインデーのあり方が変わる

内田嶺衣奈キャスター:
義理チョコが減って、自分向けに買う女性が増えてきているようですね?

デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
今までだったら、色々な人に幅広くプレゼントする、そういう感覚が非常に強かったんですけれども、
最近はそういう遠く離れた人よりも、自分のすごく身近な人だとか、
もっと言えば自分が楽しめるためにということで、自分の世界観をまず何よりも優先したい、
そういった価値観の変化が背景にあるのではないかなと思いますよね。

内田嶺衣奈キャスター:
チョコレートの価格も高額化、近年続いていますけれども今年も続いているようです。

デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
高額化に関しては、どう見るかというと「作り手の発想」と「買い手の事情」と両方から見る必要があると思うんですよね。
作り手ということでいうと、チョコレートの市場っていうのは2017年まで伸びてきているんですが、
18年からちょっと下がってきているんですね。
そこで今度作り手のメーカーからすると、数がたくさん出るわけじゃないので、できるだけ単価を上げたい。
それで高価格のところのモノを増やしたい。プレミアムゾーンを狙いたい、という思惑があるわけです。
買い手の側からすると、多くの人にばらまくよりも、自分のために同じ予算だったら自分のために多く使いたい。
そのときしか買えないようなそういった貴重なものだとか、希少なものに関して高くてもいいから買いたい、
こういった事情がある。
これが合わさって高額化の現象になっているのではないかと。

内田嶺衣奈キャスター:
まさにバレンタインデーのあり方が変わりつつあるということなんでしょうか?

デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
ある種、「プレゼントのためのイベント」というよりも、チョコレートの祭典というか。
「チョコレートを楽しむイベントの日」そんな感じになってくるんじゃないかなと思いますね。

内田嶺衣奈キャスター:
あげたい人にあげる自分のために買う。
これはすごく素直でいい方だと思います。
従来の形にとらわれずに楽しんでいきたいですね。

(「Live News α」2月14日放送分)