今の相撲界には注目度の高い力士たちがたくさんいる。

2月16日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、前回に引き続き、埼玉栄高校の先輩後輩である貴景勝と大栄翔、同じ九州出身の松鳳山と正代、小学校から付き合いのある炎鵬と輝、正代と同じ部屋の豊ノ島といった人気力士が登場した。

 
 
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力士が明かす遊園地エピソード

大相撲の聖地・国技館のある両国駅周辺は、初場所開催中となれば若い女性の相撲ファン、通称“スー女”の姿がたくさん。彼女たちに大相撲の魅力を聞くと、「体がぶつかり合うところ。迫力がある」といったことを挙げた。

そんな“スー女”たちが力士たちへ抱く疑問をスタジオにいる力士たちに答えてもらった。

まず、「遊園地へ行ったことありますか?」という疑問について。正代は「行ったことあります。1人1人にバーのある乗り物は入らなくて、2人一緒のバーとかは余裕があるんですけど。みなさんもそうだと思います」と話し、他の力士たちも頷いた。

 
 

大栄翔も「自分も行ったことあるんですけど、結局何も乗れずに帰ってきました。見ているだけですね…」と苦笑。一方、貴景勝は「お相撲さんになってから1回も行ったことないですね。人混み嫌いなんで」と明かした。

初場所で見事、幕尻優勝を果たした徳勝龍は、遊園地で忘れられない体験をしたという。東京ディズニーシーで「タワー・オブ・テラー」に乗ったというが、「シートベルトが締まらなくて、どうしようって。5分くらい待たせてもう恥ずかしくて、息を止めて(シートベルトをしたので)しんどかった。怖いよりも苦しいが先でした」と話した。

続いては、「エアコンの設定温度」について。

正代 は「18℃強風」と答え、番組MCの浜田雅功さんも思わず驚きの声を上げる。貴景勝は「好みはクーラーの限界なんですけど、体を壊してしまうので、耐えられるくらいの温度にしています」と話し、豊ノ島は「一度、うちの部屋にロシアの子が来たんですけど、相撲部屋で力士がパンツ一丁で歩いている中、ロシアの子は布団かぶって震えていました」というエピソードに一同爆笑すると、浜田さんは「ネタやろ!」とツッコんだ。

炎鵬の憧れの個室生活は…?

続いては、力士がどんな生活をしているのか。

私生活をのぞき見するのは、独身の炎鵬、25歳。

相撲好きのはなわさんが訪れたのは、炎鵬が暮らす宮城野部屋。

炎鵬が普段寝起きする部屋は2.5畳のスペース。敷きっぱなしの布団と衣装ケース、小さなテーブルに小型の冷蔵庫と至ってシンプル。

あまりの狭さにはなわさんも驚くが、炎鵬は「宮城野部屋に入った時は、ここの部屋に入ることが目標だった」と目を輝かせる。なぜなら、通常力士に個室が与えられるのは関取と呼ばれる十両以上からになり、それまでは大部屋で集団で生活。2年前に十両に昇進した炎鵬は、憧れだった個室生活をしている。

 
 

さらに、炎鵬は布団の近くに置いてある冷蔵庫を通常とは違う、変わった使い方をしていることも明らかに。

冷蔵庫の中身はお土産でもらったという牛タンの他はほとんど空。炎鵬は空の冷蔵庫をどう使っているのかというと「僕はなかなかスッと起きられなくて、(起きるときに)冷蔵庫を開けて寝ながら頭を冷やしています」と実践しながら教えてくれた。

スタジオでもこの話題になると炎鵬は「自分が見つけた方法なので、あまり教えたくなかったんですけど…あれをして起きると、もうシャキッと起きることができるんですよね。頭もスッキリして」と明かすと、小学校から付き合いのある輝は「こんな変な子じゃなかったです」と苦笑した。

家族と暮らす松鳳山にも密着

 
 

入門14年目のベテラン、松鳳山の生活にも密着。

千葉県船橋市にある二所ノ関部屋に所属する松鳳山は、早朝の稽古を終え、食事へ。

二所ノ関部屋のおかみさんは、ゲストとしてスタジオに登場しているアイリさんの母親で、元歌手の高田みづえさん。

この日のちゃんこは、マグロの刺身にチキン南蛮、鯖の塩焼きやキムチなど全10品。ちゃんこ鍋に使われる肉は宮崎県の高級黒豚「からいもどん」。

秘伝のタレをつけてちゃんこを食べるが、松鳳山が最初に食べるのはオリジナルの「もずくぶっかけサラダ」。ちゃんこ鍋を食べる前に、野菜と海藻をしっかり食べるのがこだわりで、食事にはかなり気を使っているという。

7年前に結婚をした松鳳山はすでに部屋を出て外に居を構えているため、食べ終わると自転車に乗って帰宅。最近購入したという、念願のマイホームへ。

松鳳山一家は2人の息子と、先輩力士の紹介で知り合ったという、3歳下の妻・あいさんと4人暮らし。

家族に囲まれながら、ソファーの上で過ごす時間がまさに至福の時だというが、最近は突然“掃除のスイッチ”が入ったといい、「ホコリとかが気になる…」とリビングの床などの掃除をしているという。

そんな松鳳山が相撲を取り続ける原動力は「家族」。

普段、関取の家族はどんな応援をしているのか、松鳳山には内緒で番組が密着。

1月17日午後2時半、妻・あいさんは車を運転し、息子2人を連れ、松鳳山を両国国技館へ送り届けた。松鳳山のように両国まで奥さんの運転で送り迎えしてもらう関取は多いという。

それから松鳳山の取り組みが始まるまで約2時間、ヤンチャ盛りの息子2人を連れて公園で遊び、それから夕食の買い物。東京での場所中はこれを15日間繰り返し、関取を支えている。

午後5時になると3人は急いで車へ戻り、車にあるテレビを見てパパを応援。息子たちの声援のおかげか、この日の取り組みは見事、白星をあげた。

2013年、小結昇進をきっかけに29歳で結婚した松鳳山だが、結婚3年目のときに、突然大スランプに陥り、3場所連続で負け越し。31歳で十両に転落し、引退を考えていた。そんな関取にあいさんは、「そんなんで辞めても絶対に後悔するなと思って、辞めるもんなら辞めてみろみたいな感じで『やめれば?』と言いました」と明かす。

この言葉で火がついた松鳳山は見事13勝を挙げ、十両優勝。さらに、幕内復帰の場所でも12勝をあげ敢闘賞を受賞。現在も土俵に立ち続けている。

 
 

結婚7年、厳しくも優しく関取を一番そばで支える妻からの手紙が読まれると、スタジオにいた松鳳山は目を潤ませる。そんな松鳳山の姿を見て、隣に座る輝も「めっちゃいい話だなと思って」と涙を流した。

 
 

『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送