70代候補者の中 最年少38歳がトップに
アメリカ大統領選挙に向けた、民主党の候補者指名争い…初戦のアイオワ州で、激戦が続いている。
2月3日に行われたアイオワ州党員集会は開票率97%の段階で、最年少38歳のブティジェッジ氏が26.2%を獲得し僅差で1位となっている。
続いて、最高齢78歳のサンダース氏が26.1%で、その差はわずか0.1ポイント。
3位には、女性候補のウォーレン氏が18.2%。
全米では「大本命」と目されていた前副大統領のバイデン氏が15.8%で、苦戦を強いられた。
「アイオワを制する者は大統領選を制する」といわれるほど、アイオワ州の党員集会の結果は今後の大統領選を方向付けるうえで重要視されているが、集計トラブルでいまだに最終結果が出ていないという異常事態が続いている。
大統領になれば市長からの当選は初めて
民主党の候補者指名争いの初戦、アイオワ州党員集会で優勢が伝えられているブティジェッジ氏とはいったいどんな人物なのか?
出馬の際には同性のパートナーを紹介して注目を集めたブティジェッジ氏だが、その経歴も多様性に富んでいる。
他の候補者がサンダース氏など70代で占められる中、ブティジェッジ氏は最年少の38歳。父親はマルタ島からの移民で、本人はハーバード大学を卒業し世界最高峰と言われるコンサルティング会社・マッキンゼーでの勤務経験もあるエリートだ。
そして前職はインディアナ州サウスベンド市長。ちなみにオバマ前大統領の前職は上院議員、ブッシュ元大統領はテキサス州知事で、もし市長から大統領に当選すればアメリカでは初めてのこととなる。
さらに、市長在任中に海軍予備役に志願し、アフガニスタンに7ヶ月間駐留していた経験もある。こういった様々なバックグラウンドから幅広い層に支持されたと考えられている。
(「Live News α」2月6日放送分)