ドコモとメルカリがキャッシュレス決済分野で業務提携

多くのキャッシュレス決済のサービスで溢れていて、いったい何を使えばいいのか、少しでもお得なところを選びたい。
そんなキャッシュレス決済の戦国時代の中で、2月4日に大きな動きがあった。
NTTドコモとメルカリがキャッシュレス決済の分野で業務提携をすると発表した。

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フリマアプリのメルカリで商品を購入する際に、ドコモの共通ポイントであるdポイントを貯めたり、使うことができるようになる。
dポイントの会員は今、7345万人いる。メルカリはドコモと組むことで、ここから利用者を増やして購買につなげたいという狙いがある。
そして、ドコモ側にとってはポイント還元サービスの魅力を高めたい、加盟店を一緒にすることができるといったメリットがある。
背景には両社ともに競争が激化するキャッシュレス決済の分野で、なんとか生き残りを目指していくという目的がある。

キャッシュレス決済サービスが乱立

現在のキャッシュレス決済のシェア率は、PayPay・楽天ペイなどを筆頭に多くのキャッシュレスサービスが乱立するような状態となっている。

キャッシュレス決済シェア率(MMD研究所調べ)
PayPay:46.7%
楽天Pay:16.4%
d払い:11.8%
LINEPay:8.1%
auPay:7.8%
メルカリPay:3.9%
FamiPay:1.6%
ORIGAMIPay:0.6%
その他:3.1%

しかし、合併や経営統合などの動きも活発になってきている。メルカリは1月にスマホ決済のオリガミペイを展開するORIGAMIを買収すると発表している。
他にも2019年11月にPayPayを手掛けるZホールディングスとLINEPayを手掛けるLINEが経営統合で合意。
また、2019年12月にはKDDIとローソンも、キャッシュレス決済に関しては資本業務提携をしていくと発表している。
キャッシュレス決済を巡って、IT大手がなんとか一緒に手をつないで進んでいこうという動きがある。

各企業のお得な還元サービス

代表的なキャッシュレス決済サービスには、それぞれお得な還元制度がある。
例えばPayPayでは2月29日まで、大手の飲食店で40%還元。楽天ペイでは、3月2日まで、加盟店全店舗で5%の還元。
そしてauPayでは、2月10日から3月29日まで、最大7万円分のポイント還元。
さらにdポイントでは、2月16日まで。対象のコンビニで10%還元などがある。

キャッシュレス決済に詳しい菊地崇仁さんによると、「これからも再編の流れは続いていく」
さらにキャッシュレスとの関わり方について「ポイント還元に振り回されずに実際に自分が使うお店で使えるものを使ってほしい」と話した。

(Live News it! 2月4日放送分より)