マスクだらけ いつもと違う節分
ドラックグストアからマスクが消え、ついに死者の数がSARSを超えるなど、新型肺炎の感染拡大が止まらない。
節分の2月3日、千葉県の成田山の新勝寺で行われた恒例の豆まき。例年とは景色が違った…警備員は全員マスク。訪れた多くの人たちの口元にもマスク。
「鬼は外」ならぬ「ウイルスは外」新型肺炎への警戒ぶりがうかがわれる。
節分に訪れた女性は感染予防で気を付けていることに「やっぱりマスク以外に考えられないかな」と話した。
東京・浅草の浅草寺でも園児による節分イベントが行われていた。イベントに参加する保護者はマスクをつけているが、園児の多くはマスクをつけず…
その理由について保護者は「子供がマスク姿で写るのは写真が嫌だ。写真を撮る時以外はつけさせたい」と話した。
これまでに日本国内で確認された新型コロナウイルスの感染者は20人。うち1人は1月29日に武漢から第1便で帰国し、これまで症状の出ていなかった40代の男性に新たに発熱などの症状が出たことが3日明らかになった。
全国的なマスク不足 各地で悲鳴
そうした中、全国的なマスク不足が続いている。
四国でもマスク不足が起こり、「まさか愛媛でもこんなになくなると思わなかった」とドラッグストアを訪れた女性客は語った。
また、九州の大分でも「どこに行ってもマスクがないので、1日ちょっと回ろうかな。絶望的ですね…」と男性客は困惑していた。
花粉症シーズンも迫る中、深刻なマスク不足は国会でも取り上げられた。
橋本岳厚生労働副大臣:
増産要請を先月28日、厚労省および経産省から業界団体に行ったところです。できるだけ早く品切れが緩和されるように関係団体に働きかけてまいりたいと考えています。
スプレータイプ商品での予防策も
売り切れが相次ぐマスクの代わりにこんな商品も…
都内のドラッグストアではマスク売り場に「完売御礼」の文字が並ぶ中、すぐ隣にウイルスや花粉をイオンでブロックするとうたうスプレーが売られていた。
こちらのスプレーを販売するフマキラーに話を聞いてみた。
フマキラー研究開発部 赤坂隆志課次長:
飛沫の吸入の防止という意味では、マスクを使用せずに本商品を使用してもある程度の効果というのは見込めるような商品です
一方で、赤坂さんは、せきやくしゃみなどによる自分からの飛沫を防ぐ効果はないことについては「色んな手洗いですとか、うがいですとかっていうのを併せて使って頂いて少しでもリスクを減らして頂くという意味でお使いいただけたら少しはお役に立てるのではと考えています」と話していた。
(Live News it! 2月3日放送分より)