総理と総裁は全く違う
つーか全然違うんだけどね。
まず総理は行政機関の総元締め、内閣のトップ。各省庁のキャリア官僚のトップが次官で、その上に大臣がいてさらにその上が総理。日本の三権である立法、行政、司法のうちの一つである行政のトップが総理。三権の長の一人。
かたや総裁とは自民党というひとつの政党、すなわち団体のトップ、というだけのこと。
総理になれなかった総裁は二人だけ
ただし日本の政治においてこれまで総理と総裁はほとんどが同じ人だった。たとえば僕のこれまで60年の人生のうちほぼ55年間は総裁が総理だった。日本は議院内閣制なので多数党の代表が総理になる。総理になれなかった総裁は河野洋平氏、谷垣禎一氏の2人だけ。
この記事の画像(2枚)総理と総裁が別の人ではいけないのか。実は先日亡くなった中曽根康弘氏が総理になる時に、派閥抗争が激化して、中曽根総理、福田赳夫総裁に分けたらどうかという総総分離案が出されたが、中曽根さんが拒否したそうだ。
今回ポスト安倍が決まらず、安倍外交の評価が高いので安倍総理、岸田総裁あるいは菅総裁という総総分離案が40年ぶりに再び出ているらしい。まあそれもいいかも。