24日から「春節」で多くの中国人が来日へ 入国者は空港ではマスク姿だが…感染を防ぐには?

カテゴリ:ワールド

  • 新型コロナウイルスでの肺炎が激増している中国・武漢市の交通網が事実上封鎖
  • 「直撃LIVEグッディ!」は、武漢市からの最後の直行便が到着した成田空港を取材
  • 中国人観光客の旅行先第1位の日本...春節でどうなる?

中国で新型肺炎の感染拡大...来日した観光客は?

新型コロナウイルスの感染拡大が続く、中国湖北省武漢市。

日本からの渡航を控えるように外務省が呼びかける中、1月23日午前11時から武漢市側も交通網の事実上の“封鎖”を始めた

中国全土で延べ30億人が大移動する「春節」の前日から、武漢市に出入りする公共交通機関が全て停止するという異例の事態に…

武漢市では、一部道路の封鎖が予告より早く始まったことから、多くの車が立ち往生して大渋滞となっていた。

さらに武漢市の薬局では、マスクを買う人が殺到する事態にもなっているという。

成田空港で日本を訪れる中国人観光客を取材してみると…多くの人がマスクをしていた。中には顔の半分を覆うような大きな医療用マスクをしている人も見られた。

成田空港で取材をすると、多くの中国人観光客はマスクや手洗いなどで予防しているという。

しかし、中国人観光客が多くいる東京・銀座に行くと…

空港ではほとんどの人が予防をしていたが、市街地では多くの人がマスクを外していた

観光客にその理由を聞いてみると…。

「(日本では)周りが全然マスクしていないので、特に心配することはないです。特に気にしていないです」

「日本の状況もあまり分からないので。そこまで深刻になっていないじゃないですか?状況が深刻にならなければ、特にはつけません。つけるのも面倒くさいので…」

「日本はあまり深刻ではない」と言い、日本でマスクを購入していながらも、つけることはしないという人も…。

成田空港には武漢市からの最後の直行便が到着

木下康太郎フィールドキャスター:
外務省は武漢市への感染症危険情報のレベルを「不要不急の渡航を控えるよう」に求めるレベル2に引き上げ、さらに深刻な状況となっています。先ほど、武漢市から成田への最後の直行便が到着しました。その飛行機に乗っていた中国人の方に話をうかがったんですが、飛行機はほぼ満席だったということです。武漢の空港での検査もとても厳しかったということで、そこでは一人ひとり体温検査をして、さらにマスクの着用も義務付けられたということです。今朝、出発ゲートの方にも取材に行ったんですが、中国に行くチェックインカウンター以外のカウンターでは航空会社の職員の方々ほとんどの方がマスクをしていなかったんですが、中国に行くチェックインカウンターは、わたくしが見たところ全員がマスクを着用していました。話を伺うと、会社の方からマスクの着用が義務付けられたそうです。実際にチェックインカウンターに並ばれている中国人の方も取材しました。武漢にこれから帰るという方、手元を見るとものすごい量のマスクを持っていました。その方の話では、いま武漢市内ではマスクの入手が困難ということで、150枚のマスクを日本から武漢に持っていくということでした。取材をすると、成田空港内の薬局では一般的な白いマスクはほぼ完売という状況ですので、これから空港に向かわれる方は空港に到着するまでの間にマスクを買われた方がいいと思います。これから武漢に戻る方を取材すると、みなさん春節を楽しみにしていますと話す一方、とにかく政府を信用するしかないと話す方もいました。

感染が広がる新型コロナウイルスついて、感染症内科・渡航医療を専門とする、グローバルヘルスケアクリニックの水野泰孝院長に解説していただいた。

広瀬修一フィールドキャスター:
“新型肺炎”は、武漢以外への拡大も見せ始めています。

<新型肺炎 感染の広がり 23日・日本時間午後2時時点>
・タイ4人、日本1人、韓国1人、アメリカ1人、台湾1人、マカオ1人の発症者が確認されている
・中国本土では、22日時点の発表では471人発症、9人死亡だったが…23日、571人発症、17人死亡と発表された
・中国本土では、全国31の省・自治区・直轄市のうち26で確認された

倉田大誠アナウンサー:
水野さん、広がりもそうなんですけど、22日から数がぐっと増えてる。これはどうご覧になりますか。

水野泰孝氏:
おそらく確定されている人数というのは、検査をして新型コロナウイルスの感染があると言うことの数字だと思うんです。検査をしてないけれども肺炎のような症状があるとかそういう方は、潜在的にはもっと多くいる可能性はあるのかなと思います。

広瀬修一フィールドキャスター:
心配なのが、中国の旧正月に当たる春節を前後して、中国では24日から一週間ほどのお休みに入ること。この春節を挟む前後40日間で、延べ30億人が大移動すると言われています。

広瀬修一フィールドキャスター:
新型コロナウイルスの潜伏期間は平均で7日、最大で12日ほどだと中国政府の専門家グループが発表しました。ですから、空港での検査を通過した人が渡航先で発症する可能性があります。さらに武漢市は23日、事実上の“閉鎖”措置を取りましたが、それよりも前に武漢を出た人たちが渡航先で発症する可能性も十分に考えられるんです。

<新型コロナウイルス>
・ヒトからヒトへ感染する
・治療薬やワクチンはなし
・今後、変異する可能性もある
・SARSに似た構造を持っている
・十分な予防をしている医療従事者15人が感染していることから、感染力が強い可能性も?

安藤優子:
新型コロナウイルスは感染力が強いと言っていいのでしょうか?

水野泰孝氏:
この事実だけで一概に感染力が強いとは言えません。我々医療従事者は常に患者さんを相手にしています。ウイルスの量が全く違う可能性もありますので、患者さんの背景などが分からないと、感染力が強い弱いと一概に言うのは難しいです。

中国人観光客の旅行先第1位の日本はどうなる?

広瀬修一フィールドキャスター:
24日から中国では連休が始まりますが、中国人観光客に人気の旅行先、第1位が日本なんです。

<中国人観光客に人気のスポット>
・2020年 春節期間の人気国外旅行先トップ3
第1位日本、第2位タイ、第3位シンガポール

・訪日中国人の推移
2003年は44万8782人だったが…去年は959万4300人と、約21倍も増えている

広瀬修一フィールドキャスター:
多くの方が日本に来るかもしれない、その中に発症はしていないが感染をしている人がいるかもしれない。そうなったとき、どうしたらいいでしょうか?

水野泰孝氏:
水際で食い止めるのはほぼ不可能に近い状況です。各自の意識の問題ですが、例えば熱があるとかせきが出るとか、海外渡航歴がある方の場合には、やはり正直に申告していただく。検疫や医療機関に、とにかく正直に申告していただくことが大事です。

安藤優子:
本当にそこなんですよね。最後に頼れるのは日本にいる人の自己申告する意識。そこに頼らざるを得ないのが現状ですね。

(「直撃LIVE グッディ!」1月23日放送分より)

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